三栄コポ Research Memo(4):2018年3月期第2四半期は国内OEM事業の受注が伸びず減収、経常減益
■業績動向
1. 2018年3月期第2四半期の業績概要
三栄コーポレーション<8119>の2018年3月期第2四半期の連結業績は、売上高が前年同期比10.2%減の21,771百万円、営業利益が同31.8%減の780百万円、経常利益が同8.5%減の854百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同22.0%増の487百万円となり、前年同期比で減収、経常利益ベースでも減益となった。期初計画比では、減収は変わらないが、各利益とも計画を上回った。
売上高に関しては、家具・家庭用品セグメントの減収幅が大きかった。国内OEM事業が減収となり、ブランド事業でもWMF、Silitブランドの契約終了が影響した。服飾雑貨や家電セグメントも減収となったが、商品ライフサイクル上の入替時期にあたったことや、外国人観光客による購入が一段落したことなどが要因である。経常利益に関しては、国内関係会社の減収効果や販管費増加がマイナス要因となった。販管費の内訳としては、新しいブランドへの投資(マルチシェフなど)や新規出店(ビルケンシュトックなど)、eコマースの拡大(MINT)での費用などがある。純利益の増益は、前期の一過性要因による特別損失(145百万円)が要因であり、今期正常に戻った形だ。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田 秀夫)
《MH》
提供:フィスコ