貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
日経平均株価の構成銘柄。同指数に連動するETFなどファンドの売買から影響を受ける側面がある
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8015 豊田通商

東証P
10,025円
前日比
+237
+2.42%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
10.1 1.43 2.99 13.34
時価総額 35,494億円
比較される銘柄
トヨタ, 
住友商, 
三菱商

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エレマテック Research Memo(1):多数の取引先を抱えていることで長期安定成長の構造


エレマテック<2715>は電子材料を得意とするエレクトロニクス商社。2009年に高千穂電気(株)と大西電気(株)が合併して誕生した。その後2011年度に豊田通商<8015>グループ入りした。

2016年3月期は、売上高は216,824百万円(前期比19.2%増)と過去最高を記録したものの、経常利益は6,880百万円(同2.8%減)と減益となった。しかし、利益水準としては2015年3月期実績に次ぐ過去第2位の高水準だった。収益が伸び悩んだ主因は、同社が関連部材を納入していた取引先の最終顧客であるスマートフォンメーカーにおいて、2015年の年末頃から急激な生産調整が行われたためとみられる。

しかしながら、同社の強みや取扱品目の競争優位性は従来からまったく変わっていない。同社は仕入先と販売先の双方においてそれぞれ約6,000社という多数の取引先を抱えて事業を展開している。この顧客並びに商材の多様性がリスク分散につながり、長期にわたる業績の安定成長実現の原動力となってきた。今回のスマートフォンのように、局所的に需要変動の波をかぶることはあっても、致命的な事態には至らず、また、長期安定成長の構造も簡単には崩れないというのが弊社の見方だ。

同社への投資の視点としては、短期的には生産調整が行われたスマートフォンメーカーの生産回復が挙げられよう。同社の取扱品目がシェアを失ったわけではなく、生産調整が終了すれば同社の取扱商材に対する需要も追いついてくるだろう。中長期的には、自動車市場向け売上の本格拡大期入りや、有機ELなど新市場・新商材の立ち上がりを、同社に注目すべきタイミングとして挙げることができると弊社では考えている。

■Check Point
・売上高は3ヶ月分の影響額を除いても過去最高となっている
・仕入先と販売先でそれぞれ約6,000社もの取引先を有する
・根本的な競争力や産業構造の中に占める重要性は損なわれていない

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)

《HN》

 提供:フィスコ

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