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7856 萩原工業

東証P
1,554円
前日比
+4
+0.26%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
13.3 0.77 3.22 4.32
時価総額 232億円
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萩原工業 Research Memo(7):2018年10月期の経常利益予想は中期経営計画の計画値


■今後の見通し

● 2018年10月期の業績見通し
萩原工業<7856>の2018年10月期の連結業績は、売上高で前期比5.4%増の24,500百万円、営業利益で同2.9%増の2,800百万円、経常利益で同1.7%増の2,800百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同0.8%増の1,980百万円を予想している。第2四半期では、売上高が前年同期比3.7%増の12,000百万円、営業利益が同5.5%減の1,450百万円、経常利益が同6.9%減の1,450百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同5.0%減の1,025百万円と増収減益の予想となっている。2017年10月期第2四半期は機械製品事業の収益が極めて良かったため減益予想となっているが、同事業は豊富な受注残を抱えており、業績が大きく悪化しているわけではない。

事業別売上高は、合成樹脂加工製品事業が前期比3.7%増の18,400百万円、機械製品事業は同11.1%増の6,100百万円を予想している。営業利益は、合成樹脂加工製品事業が前期比4.2%減の2,050百万円、機械製品事業が28.9%増の750百万円となる。売上高営業利益率は、全体では前期比若干低下して11.4%、事業別は合成樹脂加工製品事業が同1.0ポイント減の11.1%、機械製品事業が豊富な受注残高から12.3%へ高まるとみている。

懸念材料は、国産ナフサ価格の動向である。国産ナフサの市況価格は、2015年10月期の1キロリットル当たり約47,900円から2016年10月期に31,600円程度に下落し、2017年10月期は約36,600円へ上昇した。2018年10月期の予算を組む時点ではナフサ価格が上昇傾向にあったため、想定価格を43,900円とした。足元では、4万円を切る水準で推移している。ナフサ価格の1キロリットル当たり1,000円の値上がりは、年間約30百万円の減益要因となる。ただし、計算上のコスト上昇が、そのまま利益を減少させるわけではない。同社は原材料価格の高騰を価格転嫁するようにしているため、値上げまでのタイムラグが合成樹脂加工製品事業の収益性を悪化させることになる。原材料価格上昇への対抗策として、国産ナフサの特定の原材料に依存せず、輸入品への代替を可能とする開発を進めている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 瀬川 健)

《HN》

 提供:フィスコ

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