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2016年03月06日09時30分

【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─ 信用期日売り一巡し、見直し買い続く!


「信用期日売り一巡し、見直し買い続く!」

●積極派の個人を皮切りに買い拡大へ

 毎月の月初めは波乱に見舞われる。第一週の金曜日に予定されている米国の雇用統計がどうなるかが強く意識されるからだ。

 しかし、今月は拍子抜けするほどの絶好スタートになっている。これまでの波乱に慣れてしまったせいか、やや違和感があるほどだ。

 はたして、この上昇は信頼できるものなのか? 外部環境を見ると、中国経済の減速による人民元切り下げや上海市場急落の懸念が薄らぎつつあることで、原油先物価格の下落にも歯止めがかかっている。

 これらはもちろん、東京市場にとって強力な支援材料となるが、もう一つ忘れてならないのが内部要因。つまり、信用取引の期日到来売り。これが終わったことも大きい。

 期日が来て信用で買った銘柄を手放した投資家はどうするか。新たにまた有望と思える銘柄に投資することになるが、その対象となるのは低位株になりがちだ。資金が減少しているからだ。

 それがすでに市場に顕著な形で現れている。これまで低空飛行を続けていた郵船 <9101> 、商船三井 <9104> 、IHI <7013> 、東京計器 <7721> 、ニチモウ <8091> 、日東網 <3524> 、レナウン <3606> などが買われ、水準を高めつつある。

 これらの銘柄は、市場環境が良好な時にも忘れられた格好になり、滅多なことでは上向かない。しかし、いまはスローペースながら明らかに底離れ中と見てよい。

 このような展開の背景にあるのは、機関投資家たちの買いではもちろんない。彼らが近づかない銘柄が買われているからだ。それは積極派の個人投資家によるもの。まだ様子を見ている投資家も多いことを考えると、当面買いは続く可能性が高い。

●押し目浅い業績好調株に照準

 ただ、お断りしておきたいが、買われているのは低位株だけではない。低位株ほど目立った動きではないものの、業績好調ながら市場リスクの直撃で急落していた銘柄群も、正当な評価を受けつつある。

 いまはそれらを中心に、浅い押し目を入れている銘柄を丹念に拾っておきたい。具体的には、まずは楽器、特に電子ピアノで世界首位のヤマハ <7951> だ。私も時々使用するサロンパスのメーカー、久光薬 <4530> も緩やかな浮上が見込める。

 子会社が横浜の傾斜マンション問題を引き起こしたものの、同マンションの全棟建て替えで住民の賛同を得られた旭化成 <3407> も、まだ戻り切ってしまわないうちに投資しておきたい銘柄だ。

 押し目をつけているわけではないが、緩やかに浮上中のエレクトロニクス商社のエクセル <7591> 、そして新興市場銘柄では夢真HD <2362> [JQ]が魅力的だ。

2015年3月4日 記

●北浜 流一郎(株式アドバイザー)
慶応大学商学部中退後、コピーライター、週刊誌記者、作家業を経て株式アドバイザーへ。マネー誌、証券紙などの株式欄を担当し、ラジオ番組でも活躍。

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