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7374 コンフインタ

東証G
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コンフィデンス Research Memo(4):2022年3月期は主力の人材事業がけん引し、過去最高業績を達成


■業績動向

1. 2022年3月期の業績概要
コンフィデンス<7374>の2022年3月期の連結業績は、売上高で前期比24.0%増の4,425百万円、営業利益で同23.3%増の745百万円、経常利益で同22.3%増の737百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は同32.9%増の530百万円となり、売上高及び各利益は過去最高業績を達成した。また2021年6月に公表した業績予想比では、売上高が0.9%増、売上総利益が3.8%増、営業利益が3.5%増、経常利益が2.9%増、親会社株主に帰属する当期純利益が6.6%増と全指標で予想を上回って着地した。中期成長戦略に掲げる「顧客当たり派遣人数の最大化」を目指し顧客深耕に取り組んだ結果、主力の派遣事業が堅調に推移した。

事業セグメント別概要は以下のとおり。

(1) 人材事業
売上高は前期比24.5%増の4,353百万円、売上総利益は同24.9%増の1,481百万円、セグメント利益は同24.4%増の1,166百万円と、高水準の利益を維持しながら堅調に推移した。主力のゲーム会社向け派遣事業の配属者数を拡大するため、新規取引先開拓のみならず、既存取引先のさらなる深耕に取り組んだことにより、派遣事業が堅調に推移した。

主要なKPIのうち、ストック型収益モデルの基礎となるクリエイター派遣配属数は、前期末比120人増の740人(期初想定は700人)と着実に増加した。また、クリエイターの稼働率についても高い水準で推移しており、第1四半期99.4%、第2四半期99.9%、第3四半期99.7%、第4四半期99.6%と、期を通して好調に推移した。

(2) メディア事業
売上高は前期比6.6%増の77百万円、売上総利益は同6.5%減の46百万円、セグメント利益は同3.1%増の13百万円となった。主要なKPIであるページビュー(PV)数は前期比0.4%増の137,787千PVと前期同水準で推移したものの、PV数当たりの単価は前期比で下落しており、アドネットワーク事業の売上高は減少した。これに対し同社では、収益の柱をアドネットワーク収益からプロモーション受託に転換する方針を掲げている。


財務安全性についての懸念はなし

2. 財務状況と経営指標
2022年3月期末の資産合計は前期末比884百万円増の2,437百万円となった。流動資産は同849百万円増の2,268百万円となった。これは主に現金及び預金が784百万円、売掛金が69百万円増加したことによる。また、固定資産は同34百万円増の169百万円となった。

負債合計は前期末比133百万円減の782百万円となった。これは主に借入金が90百万円、未払法人税等が56百万円減少したことなどによる。純資産合計は、親会社株主に帰属する当期純利益530百万円の計上などにより、同1,018百万円増の1,655百万円となった。

経営指標を見ると、経営の安全性を示す自己資本比率は前期末比26.6ポイント上昇の67.6%となったほか、現金及び預金は1,724百万円であることから、財務安全性についての懸念はないと弊社では見ている。

2022年3月期の営業活動によるキャッシュ・フローは461百万円の収入となったが、主な要因は税金等調整前当期純利益の計上733百万円、法人税等の支払267百万円などによる。投資活動によるキャッシュ・フローは64百万円の支出となったが、主な支出は無形固定資産の取得10百万円、敷金及び保証金の差入による支出47百万円などによる。財務活動によるキャッシュ・フローは387百万円の収入となったが、主な収入は株式の発行による収入473百万円などによる。この結果、期中の現金及び現金同等物は784百万円増加し、当期末残高は1,724百万円となった。投資活動によるキャッシュ・フローが支出であるものの、営業活動によるキャッシュ・フローで賄える範囲内であることから、健全と弊社では見ている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 清水陽一郎)

《YM》

 提供:フィスコ

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