レーザーテクは続落、米半導体株安と円高嫌気もTSMCの設備投資は期待材料
レーザーテック<6920>は続落。年初から下値模索の動きが続き、足もとでは3万円大台を巡る攻防となっている。前日の米国株市場ではインフレ警戒感が高まるなかハイテク株への売り圧力が強まり、ナスダック総合株価指数が大幅安となった。半導体関連株もエヌビディア<NVDA>が5%強の下げとなったのをはじめ総じて売りがかさむ展開で、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は2.3%安と4日ぶりに反落した。足もと外国為替市場で1ドル=114円台前半の推移と円高が進んでいることもあって、東京市場でも半導体セクターには向かい風が意識されている。ただ、13日に発表された半導体受託生産大手のTSMC<TSM>の21年10~12月期決算は、売上高が前年同期比で2割伸びて四半期ベースで過去最高を記録。また、同社の22年の設備投資額が前年比4割強増加し過去最大となるとの見通しを発表したことは、レーザーテクをはじめ日本の半導体製造装置メーカーにとってポジティブ材料となる。
出所:MINKABU PRESS
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