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6180 GMOメディア

東証G
2,933円
前日比
-17
-0.58%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
12.2 2.15 4.13
時価総額 54.9億円
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決算発表予定日

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GMOメディア Research Memo(4):ゲームプラットフォーム事業は2ケタ成長継続


■業績動向

2.事業セグメント別動向
(1) メディア事業
GMOメディア<6180>の2023年12月期第2四半期累計の売上高は前年同期比7.1%増の2,555百万円、営業利益は同69.4%増の217百万円となった。主要サービス別の売上動向では、広告単価の下落によって「ポイントタウン」が前年同期比横ばい水準に留まった。「くまポン」がリソースを「キレイパス」にシフトした影響で低調に推移したが、ゲーム課金が同30%増、ゲーム広告が同14%増といずれも好調に推移したほか、投資育成事業となる「コエテコ」が同79.5%増、「キレイパス」が同30%増とそれぞれ順調に拡大した。グロス売上計上となる「ポイントタウン」の売上構成比が低下したことや利益率の高い「コエテコ」が大きく伸長したこと、販促費や広告費の減少等により、営業利益率も前年同期の5.4%から8.5%に上昇した。

ゲームプラットフォーム事業のうち、課金収入が好調に推移している要因としては、2022年6月よりNTTドコモの「ポイント広場」向け、同年12月よりauのゲームポータルサイト「イージーゲーム」向けに人気ゲームコンテンツの提供を開始した効果が大きい。実際、PC経由の課金収入は2022年以降、横ばい水準で推移しているのに対し、スマートフォン経由の課金収入は2022年後半以降大きく伸長しており(2023年4~6月期で前年同期比2倍増)、大手携帯キャリアとの提携効果が見て取れる。一方、広告収入についてはゲームタイトル数の追加などコンテンツの拡充に取り組んだことによるアクティブユーザー数の拡大が増収要因となった。2023年4~6月期のアクティブユーザー数は、前年同期比32%増の536万人と過去最高を更新した。

「コエテコ」は社会人向けの「コエテコcampus」が急成長し、売上のけん引役となった。IT人材の慢性的不足が続くなかで、リスキリングに対する国の補助金政策も後押しになって、プログラミングやWebデザイナーの資格取得を目指す社会人が増えていることが背景にあり、スクールの口コミ数で業界トップの「コエテコ campus」のアクセス数増加が高成長につながった。「コエテコ」「コエテコcampus」のPV数全体では2023年4~6月期で前年同期比8%増と1ケタ台に留まったが、子ども向けの「コエテコ」がやや伸び悩んでいるためで、「コエテコcampus」については順調に拡大し、売上構成比でも7割超と大半を占めるまでになった。

「キレイパス」については新規クリニックの掲載数増加やアプリのUI/UXの継続改善により、登録会員数が2023年6月時点で前年同月比63%増と順調に拡大していることが好調の背景となっている。第2四半期のチケット購入件数は前年同期比31%増と2ケタ成長が続いているが、リピート購入者の比率が55%を占めるなどリピート需要の高さも高成長の一因と見られる。

(2) ソリューション事業
ソリューション事業の売上高は前年同期比21.3%増の440百万円、営業利益は同53.4%増の116百万円となった。「GMOリピータス」の売上高は前年同期に寄与した大型広告キャンペーンがなかったため、同1%増と微増にとどまったが、ASP事業が同39%増と大きく伸長したことで増収増益となった。SNSのインフルエンサーを活用した広告配信が第2四半期から伸び始めており計画を上回ったようだ。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《SI》

 提供:フィスコ

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