メタップスが一時ストップ安、国内大手証券がレーティングを最下位に、目標株価は８００円へ引き下げ

　メタップス<6172>が一時、前週末比４００円ストップ安水準の１４１０円まで売られ急落している。三菱ＵＦＪモルガン・スタンレー証券がレーティングを従来の「ニュートラル」から最下位の「アンダーウエート」へ格下げし、目標株価を２０００円から一気に８００円へ引き下げるとのリポートをリリース。新しい目標株価は前週末終値１８１０円と比べ５５．８％低い水準にあり、嫌気されているようだ。

　同証券では、収益回復が遅れているため、エクイティストーリーを弱気に変更。「海外展開の成否が今後の株価動向の鍵」とみていたが、収益事業であるｍｅｔａｐｓ事業の海外展開は苦戦を強いられると予想。理由は海外の効果測定ツールの提供事業者や、セプテーニなどの国内ネット広告運用事業者との競争激化であると指摘。加えて、先行投資ステージのＳＰＩＫＥ事業でも、手数料無料となる決済金額のバーの引き下げから、収益性の点で苦戦をしているみて、同証券による１６年８月期の業益予想は売上高８８億９０００万円、営業損失４億５０００万円と、会社予想（＝売上高９０億円、営業利益は黒字化）を下回り、バリュエーション基準期とする１７年８月期の営業利益も１億５０００万円（従来予想１０億４０００万円）にとどまると予想している。
《ＭＫ》

株探ニュース