USS Research Memo(6):新車販売低調により業界全体では中古車オークションへの出品が減少傾向
■決算概要
(2)市場環境
ユー・エス・エス<4732>の2015年7-9月の市場環境をみると、新車登録台数は前年同期比6.2%減と6四半期連続で減少した。軽自動車の販売が2015年4月からの増税に伴って大幅に落ち込んだことが主因だが、普通・小型乗用車に関しても、4-6月はプラスに転じたものの、7-9月は前年同期比1.5%減と再びマイナスに転じている。新車販売は低迷したものの、中古車登録台数は、前年同期比0.2%増と堅調に推移した。一方、前期まで好調に推移していた輸出台数に関しては、前年同期比4.4%減と2四半期連続のマイナス成長となった。主力仕向地先であったロシア、ミャンマー向けが減少したことが要因となっている。アフリカ州やその他新興国向けは堅調を持続している。
2015年7-9月の中古車オークション市場全体の出品台数は、前年同期比3.4%減と4四半期連続でマイナスとなった。新車販売の低迷で下取り車の供給が減少していることが要因となっている。一方、成約台数も7-9月は前年同期比0.3%減と2四半期ぶりにマイナスに転じている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
《HN》
提供:フィスコ