4726 ソフバンテク 東証1 15:00
2,662円
前日比
-16 (-0.60%)
比較される銘柄: ソフトバンクIIJソフトクリエ
業績: 今期予想
情報・通信業
単位 100株
PER PBR 利回り 信用倍率
17.3 2.31 1.13 5.01

銘柄ニュース

戻る
2016年07月14日16時30分

ソフトバンテク Research Memo(4):保守・運用などのストックビジネスは13/3期と比べ約1.7倍に拡大


■ソフトバンク・テクノロジー<4726>の2016年3月期決算

b)注力3事業以外の事業も伸びる
「SBTクラウド」以外の事業も堅調に推移した点も過去最高の業績を達成できた要因としてトピックスに挙げられる。以下にそれら事業について説明する。

●ECサービス事業
ECサービス事業は、売上高が前期比9.5%増の19,027百万円、限界利益が同13.3%増の2,375百万円となった。ECサービス事業の主力であるシマンテックストアの売上高が国内とアジアを合わせて同8.6%増の172.5億円となった。売上が伸長した背景としては、3年ライセンス製品を利用していた顧客の更新タイミングが訪れたことが挙げられる。製品販売という点では、ベンダー側の米・シマンテック・コーポレーションの意向に強く左右される側面があるものの、人員の適正配置の徹底などコントロール可能な範囲における事業効率化を進め、限界利益を大きく伸ばした。また、子会社のフォントワークス(株)のフォントビジネスも好調で、収益増に貢献した。

●機器販売とIT基盤構築のプラットフォームソリューション事業
機器販売とIT基盤構築のプラットフォームソリューション事業は、売上高が前期比11.5%増の9,359百万円、限界利益が同2.8%増の2,587百万円となった。第3四半期までは売上高が前年同期を割っていたが、第4四半期にソフトバンクグループ企業からサーバー類の大型受注があり、通期で前期を上回る着地となった。

●システムインテグレーション事業
システムソリューションの構築を行うシステムインテグレーション事業は、売上高が前期比1.6%減の5,775百万円、限界利益が同2.9%減の2,511百万円となった。ソフトバンクグループ向けの機器販売が減少したほか、2016年3月期よりクラウド上におけるシステム開発案件をマイクロソフトソリューションに移行したことも影響している。ただ、事業そのものは堅調で、保守・運用などストックビジネスの売上高は同19.4%増の39.4億円となった。

c)ストックビジネスの伸張
ストックビジネスの伸張も大きなトピックスである。過去最高の業績を達成したとはいえ、それが一時的な要因であっては意味がない。しかし、同社の場合、今後も好業績を継続できる可能性が高いと分析できる。保守・運用に代表される、顧客企業と継続取引になるストックビジネスが大きく伸びているためである。2016年3月期のストックビジネス(シマンテックストアを除く)は前期比10.4%増の126.1億円となった。2013年3月期に比べて約1.7倍にまで拡大した。

注力3事業に関しては、クラウドコンピューティングのビジネスであるため、システム構築(フロービジネスに該当)に続けて運用サービスや独自サービス(ストックビジネスに該当)を提供するケースが多く、全体の売上高が増加している限り、そのまま成長が継続すると考えてよい。問題は、その他の事業であるが、これらも堅調にストックビジネスを伸ばしている。既に説明したようにシステムソリューションの構築を行うシステムインテグレーション事業でストックビジネスが着実に拡大しているほか、機器販売とIT基盤構築のプラットフォームソリューション事業もストックビジネスの売上高が前期比2.0%増の40.0億円となっている。

同社がストックビジネスを中心とした事業展開に成功していることは、形態別の売上高でも分かる。2016年3月期は、ストックビジネスの代表である運用保守サービスの売上高が前期比9.4%増の298億円となり、全体の売上高の51.3%を占めるまでになっている。一方、開発の売上高が同15.1%増の87億円で、全体の売上高の19.3%となっている。これは、ストックビジネスへつながる新規案件ともいえることから、一定の売上高は常に確保する必要がある。一方、フロービジネスの代表と言える機器販売は同33.4%増の65億円となった。ただ、全体の売上高に占める割合は14.4%に過ぎず、機器販売の変動が同社の経営に大きな影響を与えるとは言えない構造になっている。

d)ソフトバンクグループ以外からの受注も拡大続く
ソフトバンクグループ以外からの売上拡大が続いている点も忘れてはなるまい。特定の顧客への依存は大きな事業リスクである。同社の場合、設立の経緯から言ってもソフトバンクグループとの取引がそれに当たるが、この点でもグループ外からの受注拡大が着実に進んでいる。2016年3月期の顧客別売上高は、ソフトバンクグループ外が前期比23.6%増の157億円となった。一方、グループ内は同8.1%増の118億円だった。2015年3月期に初めてグループ外取引がグループ内取引を上回ったが、グループ外取引の伸びがグループ外取引の伸びを上回っている。ちなみに、個人向けは同9.0%増の175億円である。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柄澤 邦光)

《HN》

 提供:フィスコ

日経平均