貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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4725 CAC

東証P
1,976円
前日比
+6
+0.30%
PTS
1,975.4円
13:10 05/07
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
1.06 4.05 424
時価総額 406億円
比較される銘柄
TIS, 
アイネット, 
DIT
決算発表予定日

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CACHD Research Memo(6):財務基盤充実を経て、資本効率重視へと舵が切られた財務戦略


■業績動向

2. 財務状況
財務体質の安全性を測る代表的な指標の推移を見ると、自己資本比率が前期末の65.1%から2022年12月期末は64.7%、流動比率が同245.6%から269.1%、ネットキャッシュ(現金及び預金-有利子負債(プラスはキャッシュ超過))が同7,854百万円から9,885百万円となった。ネットキャッシュは順調に増加しており、流動資産に含まれる有価証券1,300百万円及び固定資産に含まれる投資有価証券14,543百万円も加えた広義のネットキャッシュは25,728百万円に達している。これは2023年3月10日時点のCAC Holdings<4725>時価総額33,154百万円の77.6%となり、バリュー投資の観点から注目される。

ここ数年、同社は取得簿価が低いリクルートの株式を継続的に売却し、財務基盤を充実しつつM&Aや事業構造改革を遂行してきた。とりわけ、2019年12月期には資本効率向上等の観点もあって一気に2,000千株を売却(総額5,970百万円、売却益5,291百万円)したものの、続く2020年12月期の売却株数は150千株にとどまり、2021年12月期には売却そのものが行われなかった。一方、2022年12月期は売却しているようで、売却益は約800百万円とみられる。

国内IT事業の好調を背景に、2022年12月期も財務基盤の拡充が続いている。また、今後の成長戦略を支える財源としてリクルート株(2022年12月期末の保有株数1,719千株、評価額11,984百万円)を温存できたことは注目に値するだろう。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 永岡宏樹)

《YI》

 提供:フィスコ

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