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4720 城南進学研究社

東証S
362円
前日比
-17
-4.49%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
1.55
時価総額 32.4億円
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城南進研 Research Memo(5):個別指導部門は2ケタ減収となるも小学生が増加傾向に(2)


■城南進学研究社<4720>の業績の動向

(5) グループ会社
a) 乳幼児・児童教育関連
乳幼児・児童教育関連のうち、千葉県を中心に「星のおうち」「あっとほーむママ」「ルミナ保育園」など認可保育園8園(千葉県6園、東京都1園、神奈川県1園)を運営する城南ナーサリーの売上高は、前年同期比3.5%増の191百万円となった。また、埼玉県内で認可保育園「ふぇありぃ保育園」を14園運営する城南フェアリィーの売上高は、同2.8%増の270百万円となり、いずれも過去最高売上を更新した。運営園数は変わらなかったものの、「くぼた式育児法」を採り入れるなど差別化を図っており、前年同期は低調な滑り出しだった0歳児も含めて園児数がほぼ定員に達するなど高水準で推移したことが増収要因となった。

リトルランドは、0~5才児を対象とした「くぼたのうけん」を首都圏で7教室運営しているほか、「こども英語クラブ」「アトリエ太陽の子」など乳幼児・児童を対象とした各種教室を運営している。また、「クボタメソッド」をピアノレッスンに取り入れた「ピアノdeクボタメソッド」認定教室が全国に約400教室あり、認定講師になるための講習会(現在はオンライン講習)を同子会社で開催している。2023年3月期第2四半期累計の売上高は、前年同期比3.1%減の64百万円と微減となった。コロナ禍が続くなかで、生徒数が伸び悩んだことが要因だ。なお、リトルランドについては2022年10月1日付で同社が吸収合併している。今後、間接部門などの統合を進めていく予定で、吸収合併によるコスト改善効果は2024年3月期以降に顕在化することになる。

城南KIDSは、ネイティブ英語環境下での学童保育施設「トレスター・インターナショナル・アフタースクール」を神奈川県内で6校運営しており、売上高は前年同期比0.8%増の108百万円と堅調に推移した。

b) 英語教育関連
英語教育関連のうち、リンゴ・エル・エル・シーは、TOEFLRTESTやIELTS対策など留学試験対策専門予備校を1校運営している。オンライン授業への対応も行っているが、コロナ禍で留学機会がなくなった影響で、受講生徒数の低迷が続いており、売上高は前年同期比12.5%減の25百万円と再び減少に転じた。

アイベックは、企業向けビジネス英語研修及び英会話スクール1校を運営している。提供する「iBEC(アイベック)メソッド」は、異文化対応能力やクリティカルシンキング等のグローバルビジネス環境に対応できるリーダーの養成メソッドとして定評がある。また、ケンブリッジ英検の「公認テストセンター」の受託も行っている。コロナ禍による海外出張機会の減少に伴い受講者数の低迷が続いており、売上高は前年同期比9.8%減の60百万円となった。

いずれの子会社もコロナ禍の長期化で苦戦が続いているものの、本社とのシナジーとして「城南コベッツ」の生徒向けに提供するオプションメニューについては着実に増加しているもようだ。

c) その他
スポーツ関連では、スイミングスクール等の運営を行う久ケ原スポーツクラブの売上高が前年同期比2.2%増の189百万円と堅調に推移した。コロナ禍で会員数は伸び悩んだものの、退会率が改善したことにより増収を確保した。一方、2021年6月より連結対象に加わったイオマガジンの売上高は6ヶ月間フルで寄与したことにより同36.6%増の45百万円となった。同子会社は「デキタス」のコンテンツ開発やシステム開発等を行っているほか、大企業や大学などで利用されているオンライン学習管理システム「Moodle(ムードル)」※の国内における正式パートナーとして導入支援・サポートを行っている。

※「Moodle」はオープンソースのeラーニングプラットフォームで、世界230ヶ国以上、約1.4億人が利用しており、日本でも大企業や大学などで利用されている。同子会社は2016年に正式パートナーとして認定され、サーバー構築から設定、運用、カスタマイズ開発を行っており、2021年7月より利活用促進のためのサポートサービスも開始している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《YI》

 提供:フィスコ

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