サカタインクス---2015年12月期は増収増益、欧米での拡販と為替の円安効果で
インキ(インク)メーカーのサカタインクス<4633>は12日、2015年12月期の通期決算(2015年4月-12月の変則決算)を発表した。連結業績は、売上高が1365.81億円、営業利益が85.34億円、経常利益が100.68億円、純利益が77.45億円となった(2015年12月期が変則決算のため前期比較なし)。
売上高は、印刷インキ事業において、アジアが景気減速の影響などで伸び悩んだが、欧米では順調に拡販が進み、日本でパッケージ関連を中心に持ち直したほか、円安による為替換算の影響を受けて増収となった。利益面では、国内印刷インキ事業は減益となったが、欧米やインドでの印刷インキの拡販や為替換算の影響が寄与して増益となった。
次期(2016年)は創業120周年を迎える節目の年となる。次期に向けては、印刷インキ事業と機能性材料事業の拡大を目指し、12ヶ月換算ベースで前期比増収増益を目指す。
2016年12月期の業績予想は、売上高が1580.00億円、営業利益が同98.00億円、経常利益が115.00億円、純利益が73.00億円を見込んでいる(2015年12月期が変則決算のため前期比較なし)。
同社は、新聞用インキやグラビア用インキなど印刷用インキ、印刷用製販やグラビア用機材を手掛ける。インクジェットインキやトナーなど機能性材料も展開する。
《YF》
提供:フィスコ