科研薬が大幅高で上場来高値まい進、「理外の理」で怒涛の買い
科研製薬<4521>の上昇波動鮮烈、大幅高で4連騰となり上場来高値圏を走る展開にある。ここ食品株や薬品株などディフェンシブセクターに位置付けられる銘柄群に怒涛の買いが押し寄せている。「PERなど伝統的な指標での割高、割安という判断は株価動向と連動しないのが今の相場の特長」(国内投資顧問)という。機関投資家などの実需買いがベースにあるとはいえ、短期資金がそれに追随して買いをかぶせ上げ足を助長、「理外の理」で需給相場の色彩を強めるパターンが相次いでいる。同社は自社創薬品の爪白癬治療剤「クレナフィン」関連の国内外の売り上げが会社側想定を大きく上回り、15年3月期の連結営業利益を168億円から206億円(前の期比29.8%増)へ大幅増額修正するなど、業績変化への評価が株高の礎となっている。しかし、PERは30倍を超えており、「いったん調整局面に入ると割高感が意識されて深押しとなる展開も想定される」(同)との見方も出ている。
科研薬の株価は12時34分現在4675円(△395円)
出所:株経通信(株式会社みんかぶ)
科研薬の株価は12時34分現在4675円(△395円)
出所:株経通信(株式会社みんかぶ)