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4434 サーバーワークス

東証S
3,015円
前日比
+39
+1.31%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
93.0 2.22 18.47
時価総額 236億円
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サーバーワークス Research Memo(5):2020年2月期第2四半期業績は大幅増収増益を継続


■業績動向

1. 2020年2月期第2四半期の業績概要
サーバーワークス<4434>の2020年2月期第2四半期の売上高は前年同期比60.4%増の3,074百万円、営業利益は同58.9%増の200百万円、経常利益は同54.0%増の190百万円、四半期純利益は同68.0%増の164百万円と大幅増収増益となった。売上高はリセールサービスが前年同期比76.0%増と高成長が続いたほか、クラウドインテグレーション、MSPサービスもそろって2ケタ増収と好調に推移した。

売上総利益率はリセールサービスの売上構成比が上昇した影響により、前年同期の19.4%から16.8%に低下したが、増収効果により仕入原価や労務費、販管費の増加分を吸収し大幅増益となった。営業外収支は前年同期比で7百万円悪化したが、主には株式上場に伴う関連費用(株式交付費4百万円、株式公開費用2百万円)の計上による。また、特別利益としてテラスカイの株式売却益37百万円を計上した。

2. サービス別売上動向
(1) クラウドインテグレーション
クラウドインテグレーションの売上高は前年同期比17.5%増の316百万円となった。基幹・業務系システムをクラウドへ移行する「マイグレーションプロジェクト」の引き合いが旺盛で、既存顧客からの追加案件や大型案件の受注が増加したことに加えて、新規顧客の獲得も着実に進んだ。プロジェクト件数は208件と前年同期よりも減少したものの、プロジェクト規模の大型化により平均単価が前期平均よりも26%上昇したことが増収要因となっている。

(2) リセール
リセールサービスの売上高は前年同期比76.0%増の2,367百万円と急拡大した。前述したとおり、AWSアカウント数が前年同期比42.9%増の1,002件となったことや、大口顧客のAWS利用料が増加したこと、新規顧客の獲得が進んだことが増収要因となっている。

(3) MSP
MSPの売上高は前年同期比33.2%増の362百万円となった。リセールサービスと同様、既存顧客からの受注増並びに新規顧客の獲得により2ケタ増ペースが続いた。

(4) その他
その他売上は前年同期比3.2%減の28百万円となった。大学受験者数の減少により大学入試の合否紹介サービスが縮小した。


公募増資による資金調達で財務体質が大きく改善、無借金経営に
3. 財務状況
2020年2月期第2四半期末における財務状況を見ると、総資産は前期末比353百万円増加の3,525百万円となった。主な増減要因を見ると、流動資産では現預金が459百万円増加した。一方、固定資産はテラスカイの株式売却等により163百万円減少した。

負債合計は前期末比559百万円減少の875百万円となった。主な増減要因を見ると、前期に300百万円あった有利子負債がすべてなくなったほか、未払法人税等が111百万円減少した。また、純資産は前期末比913百万円増加の2,649百万円となった。株式上場に伴う公募増資により資本金及び資本剰余金がそれぞれ439百万円増加した一方で、テラスカイの株式売却等によりその他有価証券評価差額金が131百万円減少した。

経営指標を見ると、経営の安全性を示す流動比率や自己資本比率は公募増資による資金調達を実施したことにより前期実績から大きく上昇し、また、無借金経営となるなど財務体質は大きく改善したと言える。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《YM》

 提供:フィスコ

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