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4245 ダイキアクシス

東証S
713円
前日比
-3
-0.42%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
23.7 1.00 3.37 45.37
時価総額 97.5億円
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決算発表予定日

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ダイキアクシス Research Memo(8):2016年12月期は増収増益の期初予想を維持


■業績動向

(1) 2016年12月期2Q業績

ダイキアクシス<4245>の2016年12月期2Qの業績は、売上高が16,009百万円と前年同期比4.2%減少したものの、営業利益が同1.2%増の477百万円、経常利益が同11.2%増の595百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同21.8%増の372百万円と減収増益となった。期初予想比では、売上高が5.4%減、営業利益が8.3%減、経常利益が1.2%増、親会社株主に帰属する四半期純利益が予想通りの着地であった。

○事業別の状況
事業別の売上高の動向は、環境機器関連事業が前年同期比3.1%増、住宅機器関連事業が同11.4%減、その他の事業が同14.3%増となった。環境機器関連事業は、国内インフラ建設が堅調で、産業用排水処理の需要が好調だった。海外売上高は、インドネシアの新工場が稼働したことにより、前年同期比30.6%増となり環境機器関連事業の5.0%を占めた。上水事業は、エスコでの増収幅が一時的に鈍化し、プラント販売がなかったことから前年同期比24.8%減少した。住宅機器関連事業は、建設関連業者等、ホームセンターリテール商材、住機部門工事のいずれもが落ち込んだ。特に、住機部門工事は前年異例の多さだった省エネ農業温室工事が大きく減少した。その他の事業は、売上高が前年同期比で14.3%伸びたうえ、営業利益が前年同期の54百万円の損失から15百万円の利益に黒字転換した。利益段階では、住機部門工事の減益を環境機器関連事業とその他の事業が補った。

○財務状態
2016年12月期2Q末の資産合計は18,436百万円と前期末比974百万円減少した。流動資産は12,796百万円と同859百万円減少した。売上債権とたな卸資産が減少し、現金及び預金が増加した。固定資産は5,639百万円と同115百万円減少した。有形・無形固定資産、投資その他の資産がいずれも僅かながら減少した。負債については、流動負債が10,729百万円と同869百万円減少し、固定負債も1,741百万円と同330百万円減であった。自己資本比率は32.4%と同2.8ポイント上昇した。

○キャッシュ・フローの状況
2016年12月期2Q末の現金及び現金同等物は、3,789百万円と前年同期比520百万円減少した。営業活動によるキャッシュ・フローは1,016百万円の収入となった。税金等調整前四半期純利益と減価償却費が増え、売上債権やたな卸資産が減少した。投資活動によるキャッシュ・フローは63百万円の支出であった。有形固定資産の取得に対し、ほぼ同額の有形固定資産の売却による収入があった。財務活動による資金の減少は441百万円となった。長期借入金の返済や配当金の支払などによる。

(2) 2016年12月期業績予想

2016年12月期の予想は、売上高が前期比3.3%増の33,430百万円、営業利益が同5.7%増の1,000百万円、経常利益は同4.4%増の1,130百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は同2.2倍の720百万円と期初予想を変更していない。前期あった特別損失がなくなり、当期純利益が大きく回復する。設備投資は、大型投資が終了したことから、前期の888百万円から420百万円に縮小する。前期は、子会社新社屋302百万円、海外新工場276百万円が投資額を押し上げた。今期は地下水飲料化システム(上水事業)に256百万円、浄化槽製造設備に70百万円、クリクラ事業に37百万円、支店改修に33百万円を予定している。減価償却費は、前期比6.5%増の330百万円を見込んでいる。

今期の重点施策として、ストック型ビジネスの上水事業と巨大な潜在市場が見込まれる海外事業を伸ばす。上水事業のエスコは、新規顧客を積み上げることで継続的な成長と収益性の改善が期待できる。今期は、前期比39.9%増の927百万円を見込んでいる。海外売上高は同50.0%増の903百万円を予想している。その他の事業の小形風力発電機関連事業は、今期に初めて売上高(110百万円)が計上される。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 瀬川 健)

《HN》

 提供:フィスコ

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