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4222 児玉化学工業

東証S
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児玉化 Research Memo(5):ガラス繊維マットプレス新工法及び三次元加飾工法を用いた新製品に期待


■児玉化学工業<4222>の今後の展望・課題

今後の事業について期待が大きいものが、ガラス繊維マットプレス新工法による自動車部品での金属からの代替、三次元加飾工法による高度加飾分野への展開だ。

ガラス繊維マットプレス新工法の新製品は、トヨタ自動車の「レクサス LS」の後部座席構造材に金属代替部材として採用されたことで、技術の高さを示すとともに製品に対する信頼度が高まった。ガラス繊維マットプレス新工法は炭素繊維とのハイブリッド化のニーズが期待できることからも、自動車向けはもとより自動車以外の分野からも引き合いが出始めており、収益源としての期待が高い。また、三次元加飾工法による高度加飾分野においても、トヨタ自動車の「カムリ」や本田技研工業の「オデッセイ」などに採用されている。

海外事業については、需要が回復しているタイが当面の稼ぎ頭になるだけでなく、ベトナムも期待できる地域と言えよう。東南アジアについては、同社がメーカーに部材として供給する製品が新たな需要となるだけに、これまで同社が実施してきた投資についても回収が十分見込めるだろう。

ADRによる再建が終了したことにより、今後は復配を目指すことになるが、会社側では株主還元に積極的に取り組む意向を示している。

一方、同社は2022年6月に2026年3月期を最終年度とする中期経営計画「KCI2025」を策定した。事業再生を見越して、その後の10年先を見据えての事業を目指す姿を明らかにした。それぞれのセグメント名を変更したことも、その施策の一環である。

主要施策として、モビリティ事業では商圏エリアの拡張、新規顧客の開拓、新規部位への参入、リビングスペース事業では、新規顧客の拡大、新領域製品の拡大、オリジナル製品への参入、アドバンスド&エッセンシャル事業では、新複合材製品の拡大、医療・介護市場への参入拡大、新環境対応製品の拡大などを挙げている。

計画の最終年度である2026年3月期に、連結売上高22,500百万円、連結営業利益2,250百万円を確保することを業績目標としている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水野文也)

《SI》

 提供:フィスコ

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