新興市場銘柄ダイジェスト:プラコーは急伸、フリークHDが年初来高値

<4556> カイノス 1540 -63
大幅続落。特段の株安材料は出ていないが、利益確定売りが続いている。新型コロナウイルスの感染拡大を背景に関連銘柄の一角としてコロナ検査試薬を販売する同社株に投資資金が流入していたが、20日に直近高値（1675円）を付けてから買い一服感が出ているようだ。医療ガスの製造・供給を手掛ける星医療酸器<7634>も同日に年初来高値（6460円）を記録してからは軟調に推移している。

<6094> フリークHD 2383 +241
年初来高値。連結子会社でトレーディングデスク事業を展開するデジタリフトの東証マザーズへの新規上場が承認されたことに伴い、保有するデジタリフト株の一部を売却すると発表している。21年9月期第4四半期に特別利益を計上する予定。売却により、同社は連結対象から外れる。売却株数は27万株（所有株式数75万株）で、調達資金は新株予約権付社債の償還資金の一部や中長期的な成長に必要なM&A資金などに充当する。

<6347> プラコー 516 +26
急伸。100万株（5.00億円）を上限として自社株買いを実施すると発表している。発行済株式総数（自社株を除く）に対する割合は11.66％。取得期間は9月1日から22年8月31日まで。株主還元や資本効率の向上と経営環境に応じた機動的な資本政策を遂行することが目的。また、26年3月期の営業利益目標を10.00億円（22年3月期予想は3.00億円）とする中期事業計画を公表している。

<4166> かっこ 2284 +84
大幅に続伸。ドイツのuberall GmbHの日本統括代理店であるリカバリー（東京都渋谷区）と資本業務提携契約を締結し、小売・サービス業を対象としたローカル検索マーケティング領域のSaaS事業に参入すると発表している。uberallは、GoogleMapsやFacebook、Instagramなどのオンラインプラットフォームや自社のWebサイトに店舗の営業時間や口コミなどの情報を統合管理できるクラウドサービスを展開している。

<4584> キッズバイオ 783 +10
年初来高値。20年4月8日に発行した第3回無担保転換社債型新株予約権の大量行使があったと発表している。1.00億円（発行総額の16.67％）が権利行使され、23万3100株が交付された。残存額は1.00億円。大量行使を受けて将来の株式価値の希薄化懸念が後退したほか、株価が最近の急騰を受けて一時節目の800円台を付けたことも投資家の買い意欲を刺激しているようだ。

<3998> すららネット 2185 +13
大幅に5日続伸。21年12月期の営業利益を従来予想の3.23億円から4.41億円（前期実績5.40億円）に上方修正している。先端的教育用ソフトウェア導入実証事業費補助金（EdTech導入補助金）の交付が決定したため、ソフトウェア・サービス利用費などを売上計上した。一部コンテンツのリリース延期に伴う売上原価の減少に加え、販管費の縮小も利益を押し上げる見通し。
《ST》

　提供：フィスコ