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3804 システム ディ

東証S
1,193円
前日比
-33
-2.69%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
12.1 1.91 2.01
時価総額 77.5億円
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決算発表予定日

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システム ディ Research Memo(1):17/10期は中計に再チャレンジし、その後の一段の飛躍につなげる計画


システムディ<3804>は業種特化型の業務支援ソフトウェアメーカー。私立学校法人向けトータル校務支援システムやスポーツジム向けの会員管理・運営システムなどを中核に業容を拡大してきた。現在は公共向けソリューション事業(公教育・公会計)が飛躍期に差し掛かっている。

同社は2014年10月期から2016年10月期までの3ヶ年中期経営計画に取り組んできた。その中心的施策は「V&V Business」だ。これは従来のターゲット顧客層(中規模事業者)の両側にいる大規模事業者(Value顧客)と小規模事業者(Volume顧客)をも顧客として取り込み、成長につなげようという意が込められている。「V&V Business」は前中期経営計画が終了した2017年10月期にあっても成長戦略の1つとして継続されている。

3ヶ年中期経営計画の最終年度に当たる2016年10月期は、売上高3,108百万円(前期比16.2%増)、営業利益193百万円(同23.0%増)と増収増益で着地したが、同社の期初計画に対しては売上高、利益ともに未達となった。もっとも、同社の事業環境自体は好調が続いている。収益の中核を成す学園ソリューション事業と成長著しい公会計ソリューション事業では業界のデファクトスタンダードの地位を確立した。もう1つの成長分野である公教育ソリューションにおいても、公立高校の領域では業界トップの地位を確保し、公立小・中校の領域で先行企業を追い上げつつある状況だ。

成長戦略の「V&V Business」は順調に進捗している。特に注目されるのは小規模事業者に対するクラウドサービスを通じたアプローチの進展で、それはストック収入の急増という形で表れている。2016年10月期のストック収入は868百万円(前期比35.8%増)となり、全社売上高の3割に達した。ストック収入は収益安定性と収益性の2つを向上させるという大きなメリットがあり、2017年10月期以降も一段の加速が期待されている。

2017年10月期について同社は、売上高3,382百万円(前期比8.8%増)、営業利益322百万円(同66.9%増)を計画している。これらの収益水準は前2016年10月期の期初予想とほぼ同じだ。同社は営業利益及び経常利益の300百万円というラインに強いこだわりを有しているが、前期に未達となったことから2017年3月期は再チャレンジの年と位置付けて、必達を目指している。同社自身は経常利益300百万円の達成を1つの区切りとしているため現在の会社予想となっているが、弊社ではこれを上回るだけの潜在的成長力は十分にあるとみている。

■Check Point
・「V&V Business」の拡大とストック収入の拡大を図る
・16/10期は2ケタ増収増益で着地
・17/10期も売上高8.8%増、営業利益66.9%と大幅増収増益を見込む

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)

《HN》

 提供:フィスコ

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