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3800 ユニリタ

東証S
1,945円
前日比
+12
+0.62%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
18.4 1.29 3.50
時価総額 156億円
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決算発表予定日

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ユニリタ Research Memo(1):2023年3月期上期は計画を上回る増収増益、主力サービスが伸長


■要約

1. 会社概要
ユニリタ<3800>は、金融や製造をはじめ、幅広い業種向けにITシステムの運用管理を行うパッケージソフトウェア及びデータ活用ソリューションの開発・販売・サポートを手掛けている。ITの役割が「守り」(業務効率化やコスト削減等)から「攻め」(ビジネスの競争優位性を実現する手段)へ変化するなか、「システム運用」と「データ活用」領域における強みを活かし、デジタル変革(DX)に取り組む企業の業務課題を直接解決するソリューション提供力を発揮してきた。最近では、「サービスシフト」の経営方針の下、新たなサービスモデル(クラウド活用とシステム運用を組み合わせた継続課金型の収益モデル)への移行やデジタル技術を活用した社会課題解決(働き方改革や地方創生、一次産業活性化)などに取り組み、ビジネスモデルの変革を推進している。

2022年3月期から3ヶ年の中期経営計画がスタートし、2年目を迎えている。「共感をカタチにし、ユニークを創造するITサービスカンパニーへ」を基本方針とし、事業セグメントを「プロダクトサービス」「クラウドサービス」「プロフェッショナルサービス」に変更するとともに、グループの経営資源とITソリューション力を活かした事業活動を通じて、事業会社としての経済的価値と社会課題解決による社会的価値の双方を実現する方向性を打ち出している。

2. 2023年3月期上期決算の概要
2023年3月期上期の業績は、売上高が前年同期比9.5%増の5,440百万円、営業利益が同22.9%増の336百万円と計画を上回る増収増益となった。売上高は3つの事業が伸長した。「プロダクトサービス」は、自動化・帳票プロダクトにおいて製販一体となったサービスシフト提案が奏功し、ストック売上が伸びた。「クラウドサービス」は、DX推進に伴う新たな課題解決ニーズに合致する主力サービスが引き続き好調に推移した。「プロフェッショナルサービス」は、DX推進に伴うコンサルティング案件が堅調であり、グループ機能を結集したワンストップソリューションの起点として、業績全体の伸びをけん引した。損益面では、人員増強に伴う人件費並びに研究開発費が増加したものの、増収に伴う収益の押し上げや内製化推進による外注費削減効果により、計画を上回る営業増益を実現した。また、活動面でも、専門性の高いパートナー企業との新たな協業モデルの開発や農業経営支援クラウドサービスのリリースなどで大きな進展を図ることができた。

3. 2023年3月期の業績見通し
2023年3月期の業績予想について同社は、期初予想を据え置き、売上高を前期比4.4%増の10,900百万円、営業利益を同8.2%増の750百万円と増収増益を見込んでいる。売上高は「クラウドサービス」「プロフェッショナルサービス」の伸びが増収に寄与する見通しだ。引き続き、グループの顧客基盤を活用したハイブリッドな販売戦略の推進や事業間の連携、パートナー企業との協業などにより事業拡大を図る方針である。損益面では先行投資を継続するものの、増収による収益の押し上げにより営業増益を実現する見通しとなっている。

4. 中期経営計画の進捗
同社は、新型コロナウイルス感染症拡大(以下、コロナ禍)の長期化等に伴い、「クラウドサービス」の一部(事業推進クラウド事業、ソーシャルクラウド事業)などに進捗の遅れが生じたことから、2022年5月13日付けで中期経営計画を下方修正したが、今後の事業戦略に変更はない。これまでの事業構造変革を通じて強化してきた「データマネジメント」「サービスマネジメント」「プロセスマネジメント」の3つのコアテクノロジーをもとに、顧客のビジネスモデルを変革していくためのDXサービスを提供することで成長を加速する計画であり、最終年度である2024年3月期の売上高11,500百万円、営業利益900百万円を目指していく。

■Key Points
・2023年3月期上期は計画を上回る増収増益で着地
・DX推進に伴う需要拡大やサービス化の進展により主力サービスが伸長
・2023年3月期の業績予想を据え置き、引き続きグループ機能の再編などを通じて増収増益を見込む
・グループの経営資源とITソリューション力を活かした事業活動を通じて、事業会社としての経済的価値と社会課題解決による社会的価値の双方を実現する方向性

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)

《NS》

 提供:フィスコ

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