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3690 イルグルム

東証G
626円
前日比
+2
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PTS
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業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
27.6 2.14 1.26 2.27
時価総額 39.9億円
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イルグルム 2020年9月期上期決算は大幅な増収増益、コロナの影響は軽微

 株式会社イルグルム(東証マザーズ上場、コード:<3690>、岩田進社長)は、5月8日に2020年9月期第2四半期決算(上期、2019年10月~2020年3月累計)を発表し、同月13日にWEBを通じて決算説明会を実施した。

 上期売上高は、前年同期比14.2%増加の1,235百万円、営業利益は同239.2%増加の71百万円と大幅な増収増益となった。なお、前年上期は特損が発生し純利益は46百万円の赤字となったが、今上期は45百万円と黒字化した。

 また、今年2月7日に公表した、売上27億円、営業利益2億円、当期純利益1.3億円、期末配当は未定とする通期見通しには変更はない。上期の通期見通しに対する進捗率は、売上高が45.7%(前年同期は49.0%)、営業利益では35.7%(同25.0%)となった。上期の業績予想は非公表であったが、ほぼ想定通りとなった模様である。

 また、広告効果の効率性が一層求められECなどの非対面ビジネスの需要が堅調であること、ストック型のビジネスモデルが中心であること、業務がテレワークなどとの親和性が高いことから、コロナウイルス感染症拡大による業績への影響は軽微にとどまっている。

 近年の業績のV字回復は、中長期的な成長を目指し過去4年間にわたり事業の選択と集中を進め、経営体質を改善してきたことが奏功している。安定成長が見込めるサブスクリプションモデルを採用しマーケティングプラットフォーム事業に、事業ポートフォリオをシフトしたことが(全社売上高の約9割)、継続的な増収と利益改善に寄与している。

 今期に関しても、同事業の売上高は前上期の956百万円から今上期には1,122百万円へと17.5%増加する一方、営業利益は8百万円から66百万円へ758.1%も増加し、収益が大きく改善した。これは、同事業のコアであるアドエビスのアカウント数が増加したことと、同平均単価の上昇によってもたらされている。なお、オプト株式会社から事業譲受により1月から取り込んだADPLAN事業も、アカウント数の増加と単価上昇の両面で貢献した。

 一方、もう一つの事業である商流プラットフォーム事業は、EC受託開発事業からの撤退やノンコアビジネスの整理縮小を進め、全社売上高に占めるウエイトは小さくなってきている。売上高は前上期の125百万円から今上期には112百万円へと10.7%減少し、これに連動して営業利益も12百万円から4百万円へ63.5%減少した。

 中期的には、圧倒的な国内シェア(5年連続NO1,シェア65.9%)を占める広告効果測定サービスの商品強化と拡販(顧客開拓、新商品の開発並びに提供、製品のアップセルやクロスセル等)に加え、その周辺ニーズを取り込んだ新たなサブスクリプションサービスを提供し、M&Aも含めた新規事業開拓を推進することによって成長を加速する方針である。

(出典)株式会社ウイルズ

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