貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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3676 デジハHD

東証P
956円
前日比
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PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
38.7 2.61 2.20 52.04
時価総額 228億円
比較される銘柄
ポールHD, 
日エンター, 
イーガーディ
決算発表予定日

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GameWith Research Memo(2):メディア事業にとどまらず、ゲームコミュニティ等を運営


■会社概要

1. 経営理念とビジョン
GameWith<6552>は2013年にゲーム攻略情報をリリース後、ゲームのレビュー、動画、コミュニティなどの、ゲームを楽しむうえで必要な周辺環境を創ってきた。「熱中できるゲームを見つけたい」「一緒にゲームする仲間を見つけたい」など、ゲームユーザーが求めていること、「ゲームを知ってほしい」「長くゲームを続けてほしい」など、ゲーム業界が求めていることの双方の理想を実現していき、「ゲームをより楽しめる世界を創る」を企業理念としている。

一方、「世界のゲームインフラになる」を経営のビジョンとし、「ゲームを楽しむ裏側には、常にGameWithがいる」という状況を作り出すため、同社はメディア事業にとどまることなく、ゲームをより楽しむためのあらゆる事業領域へ進出していく方針である。ゲームをプレイするユーザーにとっても、ゲームを開発するメーカーにとっても、GameWithがいなければ提供できない体験や価値を提供し、ゲームを楽しむことに関わるすべての人たちのインフラのような存在になりたいとしている。

創業当初はゲーマー同士がわからないことを質問し合うQ&Aサービスが中心だったが、同社ではユーザーのニーズに合わせてサービスの形を変化させ、専属ライター兼トップゲーマーが質の高い記事をひとつひとつ作成していく現在の形に行きついている。これまでゲーム攻略サイトと言えば個人運営が主流だったなかで、企業としてトップゲーマーを雇用し、ゲームのイベントやアップデートに合わせて質の高い記事を提供したことがユーザーの支持につながり、ゲーム攻略サイトとして国内最大規模に成長するに至った。また、ゲーム攻略以外にも、ゲームのレビュー事業を開始し、新たにゲームを始めるきっかけとして同社を活用するケースも増えている。今後はゲーム攻略を主軸に置きながらも、メディアという領域を超えて、ゲームコミュニティやeスポーツなどに事業展開を進める計画である。


エンジニア出身の今泉氏が2013年6月に設立。ゲーム攻略メディア「GameWith」は短期間で国内最大のゲームメディアへ成長
2. 沿革
同社は、2013年6月に代表取締役社長の今泉卓也(いまいずみたくや)氏が設立した。同年9月にゲーム攻略メディア「GameWith」をスタートさせるや否や、わずか3ヶ月間で月間1,000万PVを達成。その後、およそ1年半で月間6億PVものサービスへ成長した。2016年9月にはゲーム攻略等の動画実況に係る広告の事業化を開始し、2017年6月に東京証券取引所マザーズに株式上場を果たした。その後、2018年4月にはプロeスポーツチーム「GameWith eSports」を結成し、eスポーツ事業を開始。同社はこれからを会社の第2の創業期と捉え、既存のメディア事業だけでなく、企業理念の実現に向けて第2、第3の柱への成長を目指すため、eスポーツ、NFTゲーム、回線事業の3つの新規事業の立ち上げに注力し、「世界のゲームのインフラ」になるべく、事業領域の拡大を進めている。

新規事業の加速へ向けた布石として、同社は2022年3月にはアルテリア・ネットワークス<4423>との合弁会社GameWith ARTERIA(株)を設立し、オンラインゲーマー市場でニーズがある超高速・低遅延な通信サービスを、アルテリア・ネットワークスが保有する高品質な光ファイバー網を活用することで実現できるようになった。これにより回線事業を開始し、アルテリア・ネットワークスの通信サービスと、同社が保有する市場への知見、ユーザー接点といった経営資源を相互に提供・協業することを通じてシナジーを発現・最大化することを目指している。また、2022年6月にはデジタルハーツホールディングス<3676>とも資本業務提携を行っており、両社のサービスのクロスセルを積極化することで、開発支援からターゲットを絞った効果的なマーケティング支援、運営支援までワンストップで提供できる体制を強化するとともに、それぞれの強みを生かした新たなサービスメニューの開発を推進することで、サービスの付加価値の向上を目指している。また、両社のリソースを融合させることで、eスポーツやNFTゲームといった新たな領域についても協業を検討していくとしている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 永岡宏樹)

《SI》

 提供:フィスコ

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