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証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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3675 クロスマーケ

東証P
497円
前日比
-4
-0.80%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
9.6 1.48 2.62 807
時価総額 99.3億円
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決算発表予定日

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クロスマーケ Research Memo(5):マーケティングDXパートナーとして成長を目指す


■中期経営計画

1. 中期経営計画「DX Action 2024」
クロス・マーケティンググループ<3675>は、「未来をつくろう。」という理念のもと、「『生活者のWhy(なぜ)の解明』を通して、戦略立案からマーケティング施策の実践までを支援し、パートナーとして顧客のビジネスを成功に導く」という長期ビジョンを描いている。こうした長期ビジョンを実現するため、中期経営計画「DX Action 2024」を推進している。2022年6月期~2024年6月期を成長期と位置付け、2024年6月期に時価総額300億円、売上高300億円、営業利益30億円の「Triple Three」達成を目指して、M&Aや新規事業などによって蓄積してきた資産・インフラ基盤を有機的かつ効率的に活用することで事業間のシナジーを最大化し、時代の大きな変化に適応できる「マーケティングDXパートナー」として成長していく考えである。さらに、中期経営計画「DX Action 2024」を足場に、一層大きな飛躍も目指している。


既存事業と新規事業・M&Aに注力、海外も再拡大へ
2. 各セグメントの成長戦略
中期経営計画「DX Action 2024」では、具体的に、顧客サービスを強化しDXを加速させることで既存事業の成長を図る一方、新規事業やM&Aによって業容・領域を拡大する戦略である。デジタルマーケティング事業では、AIを活用した業務の自動化やデータ・業務システムのDXにより、新たな付加価値の提供や顧客対応のスピードアップを進め、成長をけん引していく計画である。データマーケティング事業では、クラウドBIツールによるサービスの標準化やユーザープロファイリングツールのDXを進め、CRMデータ連携システムやウェビナーの運用、リサーチツールなどを顧客に提供することにより、ビジネスモデルの高度化を図る。インサイト事業でも、コンサル型リサーチサービスの提供やLTV(Life Time Value)メソッドの開発、官公庁・学校など顧客領域の拡大により、ビジネスモデルの高度化を図っている。

新規事業はリスクと効率性を両睨みしながら小規模事業を複数立ち上げ、M&Aではグループの成長に必要なビジネス領域に積極的に投資していく方針である。既存事業からのスピンオフも引き続き検討する可能性がある。これにより売上高を、デジタルマーケティング事業で2021年6月期(便宜的に2020年7月~2021年6月の累計値を使用、以下同)の68億円から2024年6月期には120億円、データマーケティング事業で65億円から80億円、インサイト事業で59億円から70億円へと拡大、新規事業とM&Aによって30億円積み上げる計画である。海外については、Kadenceグループ中心の事業体制の見直しが終わり、北米での成長投資の積極化や、マレーシアやドイツ、フランスなど未展開エリアへの進出検討など再拡大を図っているところである。成長のための重要な要素となる人材については、成果の出せる体制と人材育成モデルを構築することで、企業としての人材育成能力を引き上げていく方針だ。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)

《ST》

 提供:フィスコ

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