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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):宮越HD、TOWA、アシックス

宮越HD <日足> 「株探」多機能チャートより
■宮越ホールディングス <6620>  1,375円  +300 円 (+27.9%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率トップ
 宮越ホールディングス<6620>がストップ高の1375円水準に買われた。午前9時ごろ、子会社である深セン皇冠(中国)電子が深セン市で進めている「ワールド・イノベーション・センター(WIC)」プロジェクトについて、深セン市当局から実施主体として確認することに関する公示があったと発表しており、好材料視された。同プロジェクトは、同社が深セン市福田区に保有する工場跡地を再開発し、経済、社会、環境の持続可能性を実現する拠点の建設を目指すもの。WICの機能としては、中国の先進的経済を実現している13省・4直轄市と提携して、各地域の大手企業とWICに進出した大手外資企業の最新情報を満載したシステム、更に地元の大手企業やスタートアップとのマッチングシステムなど進出企業にとってイノベーションの創出を加速させるプラットフォームを構築するプロジェクトで、既に日米欧から100社を超える企業が進出意向を表明しているという。

■ユニプレス <5949>  1,446円  +300 円 (+26.2%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率2位
 ユニプレス<5949>がストップ高の水準となる前営業日比300円高の1446円に買われ、年初来高値を更新した。前週末10日の取引終了後、24年3月期の連結決算を発表。売上高は前の期比10.1%増の3350億7900万円、最終利益は同2.1倍の52億5600万円だった。顧客の増産や為替効果に加え、日本と米州事業が順調に推移し、計画を大幅に上回って着地。前期の配当も従来の予想から5円増額した。25年3月期は売上高が前期比1.5%減の3300億円を見込む半面、最終利益は同4.6%増の55億円を計画。年間配当予想は同25円増配の60円とした。業況とともに大幅な増配計画を評価した買いが集まったようだ。同社はあわせて中期経営計画も開示。27年3月期に売上高3360億円、営業利益210億円(25年3月期見通しは120億円)に伸ばす目標を掲げた。株主還元では、当面はDOE(株主資本配当率)2%超を意識し、中期的に3%を目指す方針を示している。

■ヨネックス <7906>  1,521円  +300 円 (+24.6%) ストップ高   本日終値
 ヨネックス<7906>がストップ高の水準となる前営業日比300円高の1521円に買われ、年初来高値を更新した。前週末10日の取引終了後、24年3月期の連結決算発表にあわせ、25年3月期の最終利益が前期比5.0%増の93億円となる見通しを示した。前期に続き過去最高益の更新を計画する。加えて、前期の配当について特別配当の実施により従来の予想から2円増額したうえで、今期の年間配当予想は前期比4円増配の20円とした。これらを受け、買い安心感が広がったようだ。今期の売上高は同8.2%増の1260億円を予想する。スポーツ人口の世界的な増加を見込む一方、中長期的な観点でのマーケティング投資や設備投資に伴う減価償却費の増加も想定する。

■ノーリツ鋼機 <7744>  3,860円  +700 円 (+22.2%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率3位
 ノーリツ鋼機<7744>がストップ高。前週末10日の取引終了後、24年12月期の連結業績予想の上方修正を発表。最終利益予想を17億円増額して103億円(前期比1.0%増)に引き上げた。減益予想から一転、増益を予想する形となったほか、営業利益と経常利益は過去最高となる見通しとなり、好感されたようだ。今期の売上収益予想は59億円増額して1035億円(同13.0%増)に見直した。1~3月期の事業進捗と、想定為替レートの見直しを業績予想に反映した。あわせて発表した第1四半期(1~3月)の売上収益は前年同期比56.9%増の273億400万円、最終利益は同5.0倍の52億3500万円だった。音響機器関連事業が成長し収益を押し上げた。

■長野計器 <7715>  2,876円  +500 円 (+21.0%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率4位
 長野計器<7715>がストップ高、年初来高値を更新した。同社は10日取引終了後、25年3月期通期の連結業績予想を公表。営業利益の見通しを前期比8.4%増の77億5000万円としていることや、年間配当計画を前期比4円増配の44円としていることが好感されたようだ。売上高は同4.1%増の707億円となる見通し。主力の圧力計事業は、産業機械業界向けやプロセス業界向け、空圧機器業界向けの売り上げ増加を見込んでいる。また、同日にはJR東日本<9020>及びセイコーエプソン<6724>と共同開発した鉄道事業者向けアオリ監視装置の納入を開始したことを明らかにしている。

■TOWA <6315>  13,450円  +2,320 円 (+20.8%)  本日終値  東証プライム 上昇率5位
 TOWA<6315>が続伸し、上場来高値を更新した。前週末10日の取引終了後、24年3月期の連結決算発表にあわせ、25年3月期の業績予想を開示した。今期の売上高は前期比18.9%増の600億円、最終利益は同37.0%増の88億3000万円を見込む。3期ぶりに最高益を更新する見通し。年間配当予想は同20円増配の60円としており、これらをポジティブ視した買いが集まった。生成AIの拡大に向けたHBM(広帯域メモリー)などサーバー向け投資に関し、堅調な需要が続くと想定。四半期ベースの受注高は第2四半期(7~9月)までは130億~150億円、第3四半期(10~12月)以降は150億~170億円となると予想する。24年3月期の売上高は前の期比6.2%減の504億7100万円、最終利益は同12.3%減の64億4400万円だった。

■アシックス <7936>  8,750円  +1,500 円 (+20.7%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率6位
 アシックス<7936>がストップ高。前週末10日取引終了後、6月30日を基準日として1株を4株に分割すると発表した。あわせて配当の実質増額や株主優待制度の拡充を発表しており、これを好感した買いが膨らんでいる。配当予想は株式分割考慮前ベースで年70円から年80円へ増額修正した。優待制度については株式分割後も100株以上の株主を対象とするほか、直営店舗やECサイトで使える優待割引の割引率を引き上げる。今年6月分から実施する。6月末時点の保有株数の4倍の株式数を基準として株主優待の案内を送付するという。あわせて発表した1~3月期決算は売上高が前年同期比14.3%増の1741億200万円、営業利益が同52.9%増の338億1200万円だった。日本や北米、欧州、中華圏など主要地域の売り上げが好調だったほか、為替影響が寄与した。

■日本トランスシティ <9310>  901円  +150 円 (+20.0%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率7位
 日本トランスシティ<9310>がストップ高。この日、同社は中期経営計画の内容を見直し、株主還元策の強化策を打ち出した。26年3月期までの間、配当性向40%もしくは株主資本配当率(DOE)2.0%のいずれかの高い金額を目安に配当を実施する方針。更に、上限20億円、発行済み株式総数の5%をメドに自社株買いを実施する計画も示した。これを踏まえ、同社は取得総数160万株(自己株式を除く発行済み株式総数の2.52%)、取得総額10億円を上限とする自社株買いを7月1日から2025年3月31日の間に実施すると開示。加えて、25年3月期の最終利益が前期比14.4%増の53億円となる見通しと、前期の配当を1円増額したうえで今期の年間配当を前期比20円50銭増配の33円50銭とする計画を示しており、ポジティブサプライズと受け止めた投資家の買いが集まったようだ。

■santec <6777>  6,030円  +1,000 円 (+19.9%) ストップ高   本日終値
 santec Holdings<6777>がストップ高の6030円に買われた。前週末10日の取引終了後に発表した25年3月期連結業績予想で、営業利益58億円(前期比4.2%増)と連続最高益更新を見込み、年間配当予想を前期比10円増の100円としたことが好感された。売上高は200億円(同6.0%増)を見込む。光通信用の光測定器で、ネットワークインフラ及びデータセンターへの投資が引き続き堅調に推移し、国内外の光伝送機器メーカーからの引き合いが順調に増えると予想。また、産業用の光測定器についても、半導体用シリコンウエハーの製造にかかる設備投資需要が堅調に推移すると予想しており、これらが業績を牽引する。なお、24年3月期決算は、売上高188億6700万円(前の期比23.8%増)、営業利益55億6400万円(同39.7%増)だった。

■メイコー <6787>  6,120円  +1,000 円 (+19.5%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率8位
 メイコー<6787>がストップ高の6120円に買われ年初来高値を更新。前週末10日の取引終了後に発表した25年3月期連結業績予想で、売上高1950億円(前期比8.7%増)、営業利益160億円(同37.2%増)と3期ぶりの営業最高益更新を見込み、年間配当予想を前期比4円増の72円としたことが好感された。基板事業で車載向け基板が引き続き全体を牽引する見込み。また、スマートフォン向け基板でハイエンドスマホ向け基板の拡販に引き続き注力するほか、EMS事業で車載向けなどの受託開発型商品の拡販に注力することも寄与する見通し。更に、工場の自動化・省人化、歩留まり改善など生産性の改善を推進し収益性の一層の強化を図るとしている。なお、24年3月期決算は、売上高1794億5800万円(前の期比7.3%増)、営業利益116億6000万円(同21.8%増)だった。

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