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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):あすか薬HD、山陰合銀、I・PEX

あすか薬HD <日足> 「株探」多機能チャートより
■あすか薬HD <4886>  2,476円  +393 円 (+18.9%)  本日終値  東証プライム 上昇率9位
 あすか製薬ホールディングス<4886>が7日ぶりに急反発した。前週末10日の取引終了後、24年3月期の連結決算発表にあわせ、25年3月期の業績予想を開示。今期の売上高は前期比0.2%増の630億円、経常利益は同2.7%増の67億円となる見通しを示した。経常利益は前期に続き過去最高益を見込む。年間配当予想は同10円増配の50円とし、業況と増配予想を好感した買いが集まった。「レルミナ」を中心とした産婦人科領域製品が伸長する見込み。研究開発費など費用増を想定する半面、償却費は減少する。最終利益は前期にあった有価証券売却益の反動があるとし、同33.7%減の50億円を見込む。

■東京計器 <7721>  3,180円  +503 円 (+18.8%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率10位
 東京計器<7721>が異彩の上げ足を披露。503円高はストップ高となる3180円まで一気に駆け上がる人気となり、前週末に続き上場来高値を大幅更新した。船舶や航空機用などを中心とする計器メーカーの大手で、技術力に定評があり防衛省向けでも強みを発揮している。同社が前週末10日に発表した24年3月期決算は営業利益が前の期比2.1倍の27億6800万円と急拡大を果たしたが、続く25年3月期についても同利益は前期比29%増の35億6000万円予想と、過去最高利益に肉薄した14年3月期以来11期ぶりの高水準を見込んでいる。主力の船舶向けが好調を維持するほか、防衛省向け受注残が豊富で、これが収益押し上げ要因となる。前期からの業績変化率の大きさに着目した投資資金の攻勢が加速した形だ。加えて同日に発表した中期経営計画では27年3月期の営業利益48億1000万円を掲げており、これもポジティブサプライズとなって株価は青空圏を突き進む展開に。

■山陰合同銀行 <8381>  1,488円  +231 円 (+18.4%)  本日終値
 13日に発表した「山陰合銀、自社株買いの実施を発表」が買い材料視された。
 自己株式取得に係る事項の決定に関するお知らせ
  ⇒⇒山陰合同銀行の会社開示情報を見る

■ヨータイ <5357>  1,787円  +277 円 (+18.3%)  本日終値
 ヨータイ<5357>は3連騰で年初来高値を更新。前週末10日の取引終了後に発表した25年3月期連結業績予想で、売上高300億円(前期比3.0%増)、営業利益38億円(同5.5%増)と営業増益を見込み、年間配当予想を前期比5円増の90円としたことが好感された。高付加価値な新製品の販売拡大や環境配慮型耐火物の使用促進に取り組むほか、継続的な生産体制強化による合理化・効率化などを推進する方針。なお純利益は、前期に投資有価証券売却益や関係会社出資金売却益などを計上した反動もあり、27億5000万円(同29.1%減)を見込む。同時に発表した24年3月期決算は、売上高291億2800万円(前の期比3.1%増)、営業利益36億200万円(同10.2%減)、純利益38億7800万円(同30.5%増)となり、年間配当は85円(前の期45円)だった。

■メック <4971>  4,550円  +700 円 (+18.2%) ストップ高   本日終値
 メック<4971>がストップ高。前週末10日の取引終了後、24年12月期の連結業績予想について、売上高を163億円から170億円(前期比21.3%増)へ、営業利益を30億円から36億5000万円(同46.4%増)へ、純利益を21億5000万円から26億5000万円(同15.0%増)へ上方修正したことが好感された。為替が円安に動いていることに加えて、グローバル生産戦略への取り組みで生産効率が改善したことなどが寄与する。同時に発表した第1四半期(1~3月)決算は、売上高43億5400万円(前年同期比57.5%増)、営業利益10億5300万円(同6.2倍)、純利益7億7900万円(同9.5倍)だった。半導体を搭載するパッケージ基板向けに高いシェアを持つ超粗化系密着向上剤「CZシリーズ」の需要が在庫調整一巡から回復基調にあることに加えて、一部顧客による需要の前倒しなどの影響を受けたことなども寄与した。

■元気寿司 <9828>  3,340円  +502 円 (+17.7%) ストップ高   本日終値
 元気寿司<9828>がストップ高まで買われた。同社は10日取引終了後、24年3月期通期の連結決算を発表。営業利益は前の期比2.8倍の49億1700万円となり、従来予想の40億円から上振れた。売上高は同13.2%増の618億3800万円で、従来予想の607億7000万円を上回った。店舗・ブランド認知度の向上や商品販売戦略が奏功。また、利益面では店舗運営の合理化と適正化が進んだことなどが寄与した。あわせて公表した25年3月期通期の連結業績予想は、売上高が前期比4.3%増の645億円、営業利益は同1.7%増の50億円としている。

■I-PEX <6640>  2,047円  +297 円 (+17.0%)  本日終値
 10日に決算を発表。「上期経常を7.1倍上方修正、通期も増額」が好感された。
 I-PEX <6640> [東証P] が5月10日大引け後(15:00)に決算を発表。24年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常損益は8.7億円の黒字(前年同期は9.9億円の赤字)に浮上して着地した。併せて、1-6月期(上期)の同損益を従来予想の1.7億円の黒字→12億円の黒字(前年同期は10.1億円の赤字)に7.1倍上方修正した。
  ⇒⇒I-PEXの詳しい業績推移表を見る

■富山第一銀行 <7184>  1,064円  +150 円 (+16.4%) ストップ高   本日終値
 富山第一銀行<7184>がストップ高の水準となる前営業日比150円高の1064円に買われた。1000円の大台に乗せ、年初来高値を更新している。前週末10日の取引終了後、24年3月期の連結決算発表にあわせ、25年3月期の純利益が前期比2.3倍の120億円になる見通しを示した。大幅増益でかつ、過去最高益を更新する計画。更に、年間配当予想は創立80周年の記念配当3円を含めて同5円増配の30円としており、買いを誘う形となった。600億円を上回る水準となった有価証券評価益の一部を実現益として計上する予定という。24年3月期の純利益は前の期比25.7%増の52億8400万円だった。

■ジャムコ <7408>  1,362円  +189 円 (+16.1%)  本日終値
 ジャムコ<7408>が急騰。前週末10日取引終了後、25年3月期連結業績予想について売上高を前期比35.8%増の869億円、営業利益を同3.3倍の78億1000万円と発表。配当予想は25円と5期ぶり復配の方針も示し、これを好感した買いが膨らんでいる。同時に発表した24年3月期決算は売上高が前の期比35.5%増の639億9900万円、営業利益が同37.5%増の23億8300万円だった。新型コロナウイルスの鎮静化による航空旅客需要の回復が追い風となった。

■太平電業 <1968>  4,940円  +655 円 (+15.3%)  本日終値
 10日に決算を発表。「今期経常は23%増益、15円増配へ」が好感された。
 太平電業 <1968> [東証P] が5月10日大引け後(15:00)に決算を発表。24年3月期の連結経常利益は前の期比23.7%減の115億円になったが、25年3月期は前期比23.3%増の142億円に伸びる見通しとなった。
  ⇒⇒太平電業の詳しい業績推移表を見る

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