昭栄薬品 Research Memo(9):安定配当継続と内部留保の確保のバランスを取りつつ配当性向20%を目標に配当
■株主還元
昭栄薬品<3537>は株主還元について、経営における重要な課題と認識しており、その手法としては配当によることを基本としている。配当については、安定配当の継続と将来の事業拡大のための内部留保のバランスを取りつつ、過年度の1株当たり当期純利益に基づく配当性向20%を目標とすることを基本方針としている。
2019年3月期については上記の基本方針のもと、年間18円(期末配のみ)の配当を実施した。1株当たり当期純利益76.53円に基づく配当性向は23.5%だった。2020年3月期については、前期比横ばいの18円(期末配のみ)の配当予想を公表している。予想1株当たり当期純利益は76.35円で、これに基づく配当性向は23.6%となる。
同社はまた、2018年12月1日付で、1株に対して3株の割合で株式分割を実施した。最低投資金額を引き下げて個人投資家が投資しやすい環境づくりを図ったものとみられ、同社の個人投資家重視の姿勢を表す一例と言えるだろう。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川裕之)
《SF》
提供:フィスコ