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3179 シュッピン

東証P
1,390円
前日比
+156
+12.64%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
11.4 3.63 2.88 6.58
時価総額 323億円
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シュッピン Research Memo(3):時計事業が大きく伸長。カメラ事業も買い控えの影響をこなして増収増益を確保


■シュッピン<3179>の業績の動向

2. 事業セグメント別動向
(1) カメラ事業
カメラ事業は売上高23,776百万円(前期比8.4%増)、営業利益1,886百万円(同2.8%増)と、増収増益となった。前述のように、ニコン、キヤノンのフルサイズ・ミラーレスの新製品をめぐる買い控えによって、新品カメラの販売は伸び悩んだが、中古カメラの拡販によって前期比増収を確保した。中古カメラの拡販に際しては仕入価格の上昇によって利益率が低下したものの、営業利益は前期比増益を確保した。チャネル別では、EC売上高が前期比12.7%増となったのに対して店舗売上高は同2.2%減となった。インバウンド売上高が前期比約2割の増収となったことに照らすと、店舗売上高の減収は買い控えの影響と弊社ではみている。

(2) 時計事業
時計事業は売上高9,860百万円(前期比23.7%増)、営業利益543百万円(同14.3%増)と、大幅増収増益で着地した。同社は昨年来、時計の在庫について量的拡充と戦略的ラインアップの構築に注力してきたが、それが奏功した。また、EC販売強化に向けた商材紹介の動画の掲載やYouTube配信なども貢献した。利益面では、前期比増益となった一方、営業利益率は前期の6.0%から当期は5.5%に低下した。これは、新規客の取り込みやシェア拡大、EC強化等の目的でセールを積極的に実施したことが要因だ。しかしこれは想定内のことであり、前述のように売上高が前期比25%近い増収となったことで、当初の目的は十分達成されたと言えるだろう。同社は2020年3月期からのレディース事業と、時計の越境ECを開始すると発表しているが、2019年3月期までの時計事業の各種施策は、これら新規事業を想定した先行投資だったとも考えられる。

(3) 筆記具事業
筆記具事業は売上高491百万円(前期比14.3%減)、営業利益16百万円(同58.2%減)と、減収減益となった。売上高については、ECサイトの機能強化(検索機能の向上、掲載画像の増量、動画の掲載等)やメーカーとのコラボ企画、オリジナル商品(万年筆、インク)の充実などの施策を実施したが、客数、客単価とも回復に至らず前期比減収となった。利益面では、売上高の減収に加え、業務効率改善を目的に店舗のリニューアルを実施した影響もあり、前期比減益となった。

(4) 自転車事業
自転車事業は売上高480百万円(前期比10.1%増)、営業損失5百万円(前期は4百万円の営業損失)で着地した。前期の商品画像の増量、スマートフォンアプリによる情報ポータルサイトの展開に続き、当期は動画の掲載開始を行った。一方、店舗では商談会などを定期的に開催し、その後の販売につなげるオムニ戦略を推進した。これらが全般に効果を発揮し、売上高は2ケタ増収となった。利益面では、販売増に伴う費用増により、営業損失が前期比拡大した。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川裕之)

《ST》

 提供:フィスコ

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