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2819エバラ食品工業

東証1
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PER PBR 利回り 信用倍率
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時価総額 236億円

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エバラ食品工業 Research Memo(2):“エバラらしく&面白い”ブランドを追求


■事業概要

1. 会社概要と沿革
エバラ食品工業<2819>は『黄金の味』や『すき焼のたれ』など調味料を製造販売する食品メーカーで、1958年に森村國夫(もりむらくにお)氏によって設立された。当初はソースやインスタントラーメンのスープなどを製造販売していた。高度経済成長期に入ると、豊かになった日本人の食卓へ向けて発売した『焼肉のたれ』が、女性の社会進出やホットプレートの登場を追い風に大ヒット、家庭における焼肉市場を創出し、焼肉料理の定番となった。さらに、関西の食味に合わせて開発した『黄金の味』は、甘くとろりとした食感に絶妙なネーミングが加わり、全国的なヒットとなった。その後も1980年代の『すき焼のたれ』、1990年代の『浅漬けの素』、2010年代の『プチッと鍋』など、時代時代で日本の食卓に新たなメニューを提案、おいしさと楽しさを広げてきた。そして現在、「エバラらしさ」を追究するなか期経営計画「Unique 2023」を推進、コア事業による収益強化と戦略事業の基盤確立、そして“エバラらしく&面白い”ブランドへの成長を目指している。


ニッチ&トップポジションの商品群を多く持つ
2. 事業内容
同社の事業内容は、食品事業、物流事業、その他事業(広告宣伝・人材派遣など)の3セグメントに分けられる。2021年3月期の売上高構成比は食品事業が84.6%、物流事業が12.2%、その他事業が3.2%である。食品事業を2つに分けると家庭用商品と業務用商品になり、売上高構成比は家庭用商品が71.6%、業務用商品が13.0%となる。家庭用商品はさらに、肉まわり調味料群、鍋物調味料群、野菜まわり調味料群、その他群に分けられる。同社の特徴は、このように細分化された家庭用調味料において、国内トップシェアの商品群を多数持つところにある。

(1) 家庭用商品
『黄金の味』『焼肉のたれ』『すき焼のたれ』『浅漬けの素』に代表される同社の家庭用商品は、一般家庭において非常に高い認知度を誇る。各商品とも、同社の「ニッチ&トップポジション」という考えに従って生み出されている。これは、焼肉やすき焼きなど調味料市場を小分けしたニッチマーケットに狙いを定め、具体的で分かりやすい新メニューの提案、人を引き付けるテレビCM、売場で目立つ派手な容器などによって、シェアを確保していくという考え方である。もちろん、不断のマイナーチェンジにより味や容器、使用シーンの改良を積み重ねている。つまり、市場を創り、育て、シェアを取るという同社のクリエイティブなビジネスモデルが強みとなり、強い商品力の源泉にもなっているのだ。このため、同社の商品群にはトップシェアを誇るものが多い。肉まわり調味料群では、『焼肉のたれ』の市場シェアが48.5%(出所:決算説明資料:2018年4月‐2021年3月累計販売金額シェア)、『すき焼のたれ』が63.1%(同)でともに高い。野菜まわり調味料群の『浅漬けの素』も手軽に漬物ができるため人気で、市場シェア45.7%(同)と高くなっている。なお、その他群にも、『横濱舶来亭カレーフレーク』や『プチッとうどん』といったニッチ&トップのポジションの地位を築いている商品が実は存在している。

(2) 業務用商品
業務用商品は、たれ・素・スープを中心に幅広く品ぞろえされており、主に外食企業向けに販売されている。商品は『黄金の味』や『焼肉のたれ』『やきとりのたれ』などの肉まわり調味料群、『がらスープ』や『ラーメンスープ』などのスープ群、『丼のたれ』や『浅漬けの素』『マドラスカレー湿潤』などのその他群である。また、海外事業は東アジア、東南アジアを中心に展開を進めているが、海外売上高の大半が業務用商品、その多くが肉まわり調味料群とスープ群と見られる。

(3) 物流事業とその他事業
もともと食品事業を支えるための周辺業務だったが、ノウハウの蓄積とともに外部向けの売上が増え、事業化が進んだ。(株)エバラ物流が行う倉庫や貨物運送などの物流事業は、物流の合理化・効率化ニーズを背景に外部の売上を伸ばしており、現在では外部売上比率が6割を超えるようになった。また、広告宣伝事業と人材派遣事業のその他事業は、(株)横浜エージェンシー&コミュニケーションズが行っているが、事業化が徐々に進展しているようだ。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)

《ST》

 提供:フィスコ

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