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2150 ケアネット

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ケアネット Research Memo(3):2018年12月期第2四半期累計業績は期初計画を上回る増収増益に


■業績動向

1. 2018年12月期第2四半期累計業績の概要
8月10日付で発表されたケアネット<2150>の2018年12月期第2四半期累計の連結業績は、売上高が前年同期比12.4%増の1,420百万円、営業利益が同15.8%増の239百万円、経常利益が同5.7%増の213百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同23.3%減の131百万円といずれも期初会社計画を上回って着地した。eプロモーションの受注が既存顧客、新規顧客ともに拡大し、好調に推移したことが主因だ。上市される新薬の中心が生活習慣病治療薬からスペシャリティ医薬品にシフトしつつあるなかで、マーケティング活動もスペシャリティ医薬品に最適なeプロモーションの比重が高まっていることが背景にあり、今後もこのトレンドは続くものと予想される。

セグメント別の業績を見ると、医薬営業支援サービスの売上高は前年同期比15.8%増の1,224百万円、営業利益は同28.8%増の513百万円となった。「MRPlus」等の製薬企業向けeプロモーションサービスだけでなく、Web講演会※等も含め、総じて同社のサービスが好調に推移したことが要因だ。ここ数年、営業体制の強化並びにサービスラインナップの充実に取り組んできた効果が出ている格好だ。セグメント利益率も前年同期比で4.2ポイント上昇の41.9%となり、ここ数年では最も高い水準となっている。

※製薬企業が医師向けに医薬品に関する情報を周知するための講演会をインターネットで配信するサービス。時間や場所の制約がないため、医師の講演会の参加率がリアルの講演会よりも格段に高くなるメリットがある。


2016年7月よりオープンした臨床医学動画メディア「MEDuLiTe」を活用したeプロモーションの受注は順調に推移している。「MEDuLite」はターゲットとなる医師に、「新たに発売する医薬品に関連する疾患領域を印象付け、期待感を醸成し、処方に向けての準備をしてほしい」という製薬企業のニーズに対して、同社が関連する教育用動画コンテンツを制作し配信するサービスとなる。主にスペシャリティ医薬品のプロモーションを中心に「MRPlus」と組み合わせて受注提案を進めている。同サービスは動画コンテンツの制作能力が差別化要因になると見られ、国内トップの制作能力・品質を持つ同社にとって強みを生かせるサービスと言える。

一方、医療コンテンツサービスの売上高は前年同期比5.0%減の195百万円、営業利益は同10.6%減の73百万円となった。医師向け教育動画サービス「CareNeTV」は有料会員数が前期末比161人増加の4,340人と順調に増加したことで、売上高が同3.5%増の110百万円と増加したものの、医師向け教育コンテンツ「ケアネットDVD」及び「その他」の売上高が同14.1%減の85百万円と減少したことが減収減益要因となった。


無借金経営で財務内容は良好
2. 財務状況と経営指標
2018年12月期第2四半期末の総資産は前期末比140百万円減少の2,638百万円となった。主な変動要因を見ると、流動資産では現金及び預金が57百万円増加した一方で、受取手形及び売掛金が150百万円減少した。固定資産では無形固定資産が11百万円、投資その他資産が10百万円それぞれ減少した。

負債は前期末比215百万円減少の658百万円となった。流動負債で前受金が89百万円、役員賞与引当金が51百万円、買掛金が22百万円それぞれ減少したことによる。また、純資産は前期末比75百万円増加の1,979百万円となった。配当金の支払い64百万円があったが、親会社株主に帰属する四半期純利益131百万円を計上したことで、利益剰余金が66百万円増加したことによる。

経営指標を見ると、自己資本比率が前期末比6.6ポイント上昇の75.1%と高水準となっており、また、無借金経営を継続していることから、財務内容は健全な水準が保たれていると判断される。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《SF》

 提供:フィスコ

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