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2004 昭和産業

東証P
3,475円
前日比
+20
+0.58%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
9.7 0.94 2.30 3.25
時価総額 1,181億円
比較される銘柄
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決算発表予定日

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昭和産業 Research Memo(3):アグリビジネス開始。完全人工光型植物工場を2021年3月操業開始


■事業概要

昭和産業<2004>は4つの穀物をプラットフォームとして、製粉、油脂食品などの事業を展開している。

1. 製粉事業
製粉事業では、パン、ケーキ、麺類などの用途に合わせた各種小麦粉(国産小麦粉、パン用粉、フランスパン用粉、全粒粉、菓子用粉、一般食品用粉、中華麺・皮用粉、日本麺用粉、そばつなぎ用粉、麺用打ち粉、パスタ用粉、加熱小麦粉)やユーザーのニーズに対応したプレミックス(ケーキドーナツミックス、洋風スナックミックス、和風スナックミックスなど、小麦粉にでん粉や糖類、油脂などを配合したもの)を製造販売している。

2. 油脂食品事業
油脂食品事業の業務用では、大豆白絞油やサラダ油をはじめ、天ぷら、フライ、ドーナツなど様々な料理に適した専用油、機能性を追求した油、健康を訴求したプレミアムオイルなど、多彩なラインナップを持つ。また、環境に配慮したバッグインボックスやピロータイプの製品、小型貯油タンクを設置し定期的に油脂を配送するミニタンクシステムなど、メーカーの作業性向上にも寄与している。原料大豆から油分を取り出した脱脂大豆は、飼料用途だけでなく食品用途にも使われている。

家庭用では、大豆、菜種を原材料とするサラダ油をはじめ、キャノーラ油、べに花油など各種植物油を販売している。また近年の健康志向に対応し、オレイン酸を多く含むひまわり油「オレインリッチ」なども販売している。小麦粉・プレミックスでは、様々な用途に対応する薄力、中力、強力の各種小麦粉に加えて、「昭和天ぷら粉」「天ぷら粉黄金」の各種天ぷら粉や「お好み焼粉」「から揚げ粉」「ホットケーキミックス」などのプレミックスを取り扱っている。

3. 糖質事業
糖質事業では、子会社である敷島スターチ(株)やサンエイ糖化との連携を図り、トウモロコシを原料としたコーンスターチをはじめ、コーンスターチを酵素などで分解することによって得られるぶどう糖や異性化糖、水あめ、イソマルトオリゴ糖などの糖化製品及び加工でん粉製品の製造・販売を行っている。コーンスターチは汎用性が高く、ビールや練製品などの食品分野から、製紙・段ボールなどの工業品分野まで幅広く利用される。異性化糖は甘味が強く、冷たいとさらに甘味が増すため、主に清涼飲料・乳性飲料などに使用されている。

4. 飼料事業
飼料事業では、最新の飼料栄養成分、原料の組み合わせに基づいて、養鶏用(採卵鶏、ブロイラー)、養豚用、乳牛・肉牛用、養魚用などの配合飼料、きのこ菌床栽培用栄養体の製造・販売を行う。機能性飼料であるイソマルトオリゴ糖混合飼料は、腸内の善玉菌であるビフィズス菌などを活性化させ、サルモネラ菌などの悪玉菌の抑制効果を持ち、消化吸収の改善や感染抵抗力を強化する作用がある。

5. その他(倉庫事業・不動産事業・保険代理業・アグリビジネス)
倉庫事業では、鹿島・神戸・船橋の3工場を合わせて合計36.5万トンを収容できる大型サイロを備えており、鹿島・神戸の両工場にはパナマックス級大型穀物船が接岸できるバースも完備している。いずれも優れた立地条件にあり、各工場で効率の良い輸入穀物の保管・荷役を行っている。不動産事業では、同社グループが保有する不動産を有効活用し、商業施設の開発や事務所用・商業用ビル、物流用建物、事業用土地の賃貸などを行っている。また、これまでその他に分類していた保険代理業、自動車等リース業、運輸業等のほかに、新規事業として2021年3月期第4四半期よりアグリビジネスを開始した。同社は、鹿島第二工場エリアに完全人工光型の植物工場「グリーンソリューションファクトリー」を創設した。

(執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一)

《EY》

 提供:フィスコ

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