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株価指数先物 【週間展望】 ―FOMC通過後を睨んだヘッジ対応のショートカバーが入りやすい展開に


「FOMC通過後を睨んだヘッジ対応のショートカバーが入りやすい展開に」

 今週の日経225先物は、ナイトセッションで2万9000円を回復するなか、米連邦公開市場委員会(FOMC)通過後を睨んだヘッジ対応のショートカバーが入りやすい相場展開になりそうだ。通常取引は5月1日、2日の2営業日となるが、先物市場では3日~5日に祝日取引が行われる。市場参加者は限られるが、薄商いのなかで、より米国市場の動向に振られやすくなるだろう。

 5月2日~3日には、米連邦公開市場委員会(FRB)がFOMCを開催する。米金融システム不安が残る中、FRBは今会合で0.25%の利上げを決定し、この利上げによって打ち止めが示唆されるとの見方がコンセンサスである。ただ、インフレ抑制に向けて6月以降も利上げが続く可能性を指摘する声も増えていることから、一定のショートポジションは積み上がっているとみられる。楽観はできないものの、FRBのタカ派色が和らぐようだと、アク抜け感が強まりそうだ。

 FRBはシリコンバレーバンクの破綻を受けた検証で、同行のリスク管理の甘さと金融当局による監督不備を認めた。また、米地銀ファースト・リパブリック・バンク<FRC>を巡って、米連邦預金保険公社(FDIC)が管理下に置くとの見方が強まっているほか、JPモルガン・チェース<JPM>やPNCファイナンシャル・サービシズ・グループ<PNC>が買収を視野に入れているとも報じられた。ファースト・リパブリック・バンクの先行きについて目途がつく中、金融システム不安を背景としたショートポジションをカバーする動きに向かわせよう。

 日経225先物は28日の日中取引で2万8870円まで買われ、日中の高値で取引を終えた。日銀の金融政策決定会合の結果判明後のヘッジ対応に伴うショートカバーが中心だったと考えられる。植田和男新総裁は大規模な金融緩和策について当面は継続する姿勢を示していたものの、会合で金融政策が修正されるのではないかとの観測も出ていた。そのため、これまでの金融政策の点検・検証に1年から1年半程度を充てる方針が示されると、今年度中の政策変更はないと受け止められて、ショートポジションを圧縮する動きが強まったようだ。

 先週末の上昇で、日銀会合の結果を受けたカバーは一巡しているだろうが、米金融システム不安の後退に加えて、FOMC通過後のアク抜けへの思惑で下値の堅さは意識されそうである。なお、日経225先物はナイトセッションで2万9090円まで買われ、ボリンジャーバンドの+2σ(2万9130円辺り)に接近してきた。週足の+2σは2万9180円処に切り上がりを見せているため、5月1日、2日の通常取引では、オプション権利行使価格の2万9000円を中心とした上下の権利行使価格2万8875円~2万9125円のレンジ推移を想定する。2万9000円処で底堅さが見られる局面では、昨年8月17日に付けた2万9230円が意識されやすく、権利行使価格の2万9250円にレンジは切り上がろう。

 VIX指数は15.78に低下し、終値ベースでは2021年11月4日以来の16.00割れとなった。リスク選好の流れのなか、ショートを仕掛けづらくさせそうだ。今週は米国4月ISM製造業景況指数(5月1日)、米国3月雇用動態調査(JOLT)求人件数(2日)、米国4月ADP雇用統計、米国4月ISM非製造業景況指数(3日)、米国1-3月期非農業部門労働生産性指数(4日)、米国4月雇用統計(5日)などの重要な経済指標の発表を控えているため、市場はこれらの結果に神経質になると考えられるが、弱含む局面では押し目狙いのロング対応とみておきたい。

 なお、先週末のNT倍率は先物中心限月で14.02倍だった。日銀会合の結果待ちの中で13.96倍に低下する場面も見られたが、通過後はショートカバーが優勢となり、日経平均型のインデックス買いが優勢だった。14.00倍を挟んだ保ち合いを形成し、明確なトレンドは見られていないが、2万9000円固めからショートカバーが強まる局面では、ややNTロング対応に向かわせよう。

 4月第3週(4月17日-21日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算では3週連続で買い越しており、買い越し越し額は1兆0190億円(4月第2週は1兆5921億円の買い越し)だった。なお、現物は2760億円の買い越し(同1兆0494億円の買い越し)と4週連続の買い越しであり、先物は7430億円の買い越し(同5427億円の買い越し)と2週連続で買い越している。個人は現物と先物の合算で3510億円の売り越しで、2週連続の売り越し。信託銀行は現物と先物の合算で1402億円の売り越しとなり、3週連続の売り越しだった。

 経済スケジュールでは前述したもののほかに、5月1日に4月消費態度指数、2日に米国3月製造業新規受注、3日にFOMC終了後に政策金利、4日にECB(欧州中央銀行)政策金利、中国4月財新製造業PMI、米国3月貿易収支、5日に中国4月財新サービス業PMIの発表などが予定されている。また、主要企業の決算発表が本格化するなか、アドバンスト・マイクロ・デバイシズ<AMD>、クアルコム<QCOM>、アップル<AAPL>、マイクロチップ・テクノロジー<MCHP>、モデルナ<MRNA>などの発表が予定されており、注目されよう。


――プレイバック・マーケット――

●SQ値
04月限 日経225 27122.37  TOPIX  1904.02
05月限 日経225 25951.24  TOPIX  1838.12
06月限 日経225 28122.81  TOPIX  1955.38
07月限 日経225 26659.58  TOPIX  1890.16
08月限 日経225 28525.62  TOPIX  1963.05
09月限 日経225 28253.40  TOPIX  1957.76
10月限 日経225 26666.31  TOPIX  1885.58
11月限 日経225 28225.86  TOPIX  1978.52
12月限 日経225 27576.37  TOPIX  1945.27
01月限 日経225 26325.21  TOPIX  1900.71
02月限 日経225 27779.75  TOPIX  1986.19
03月限 日経225 28377.34  TOPIX  2047.32
04月限 日経225 28519.43  TOPIX  2019.76

◆日経225先物(日足)
         始値   高値   安値   清算値  前日比
23/06 04月28日  28460  28870  28450  28870  +430
23/06 04月27日  28380  28460  28240  28440  +30
23/06 04月26日  28580  28650  28320  28410  -210
23/06 04月25日  28600  28800  28600  28620  +30
23/06 04月24日  28530  28710  28480  28590  +30

◇TOPIX先物(日足)
         始値   高値   安値   清算値  前日比
23/06 04月28日  2032.0  2058.5  2031.0  2058.0  +28.0
23/06 04月27日  2022.5  2033.0  2014.0  2030.0  +6.0
23/06 04月26日  2039.0  2043.0  2016.0  2024.0  -18.5
23/06 04月25日  2039.0  2055.0  2039.0  2042.5  +3.5
23/06 04月24日  2032.0  2046.0  2030.0  2039.0  +5.0

●シカゴ日経平均 円建て
          清算値  前日比
04月28日(6月限)  29065  +195
04月27日(6月限)  28710  +270
04月26日(6月限)  28315  -95
04月25日(6月限)  28370  -250
04月24日(6月限)  28715  +125
※前日比は大阪取引所終値比

□裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)
        売り   前週末比   買い    前週末比
04月21日    4079億円  -207億円  9715億円  +235億円
04月14日    4286億円 +1445億円  9480億円   -48億円
04月07日    2841億円  -514億円  9528億円  -4089億円
03月31日    3356億円  +560億円 1兆3617億円  -777億円
03月24日    2795億円  +248億円 1兆4395億円  +2108億円
03月17日    2547億円  +239億円 1兆2286億円  -2300億円

□裁定取引に係る現物ポジション(株数)
        売り      前日比  買い       前日比
04月26日    9408万株   -263万株  3億6751万株   -1630万株
04月25日    9671万株   -272万株  3億8381万株   +503万株
04月24日    9944万株   -135万株  3億7878万株   -182万株
04月21日  1億0079万株    -50万株  3億8060万株   +319万株
04月20日  1億0129万株   -221万株  3億7741万株   +744万株
04月19日  1億0350万株   -284万株  3億6996万株   -850万株
04月18日  1億0635万株   -347万株  3億7847万株   +1148万株
04月17日  1億0982万株   +364万株  3億6698万株   -491万株
04月14日  1億0617万株   +2276万株  3億7189万株   -53万株
04月13日    8341万株   +569万株  3億7242万株   -6万株
04月12日    7771万株   +200万株  3億7249万株   +250万株
04月11日    7571万株    -13万株  3億6998万株   +142万株
04月10日    7584万株    +58万株  3億6855万株   -1040万株

■日本銀行による指数連動型上場投資信託(ETF)買い入れ推移(通常ETF分)
【2022年】
1月14日  701億円
1月25日  701億円
2月14日  701億円
3月07日  701億円
4月07日  701億円
5月19日  701億円
6月13日  701億円
6月17日  701億円
12月2日  701億円
【2023年】
3月13日  701億円
3月14日  701億円

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