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【市況】伊藤智洋が読むマーケット・シナリオ【週間展望】 4月30日版

日経平均は週明け後の動きが本年の最高値の値位置を決める
1. NYダウの前週末の上昇は一時的な動きで終わる公算か
 前回のコラムでは、トレンドの作られ方について「勢いの強い上昇の流れが継続する場合、価格が下げても、はっきりとした弱気の流れを示す動きとならず、1~5営業日程度で調整の動きが終わり、反落前の高値を更新する」、「長期の上昇局面は、上げやすい時期に上げ幅を拡大して、下げやすい時期に下げ幅が限られることで作られる」と紹介しました。
  NYダウは、4月14日に戻り高値3万4082ドルをつけてから、26日までの8営業日、上値、下値を切り下げるはっきりとした弱気サインをつけた後、4月25日、26日に積極的な下げの動きが表れています。
 4月14日以降の値動きは、3月15日以降の上昇局面がいったん終了していることを示しています。
 今後の価格が昨年12月の高値3万4712ドルを大きく上回る展開になるには、まず3月15日以降の上昇で一気に3万4712ドルへ接近する程度まで上げて、その後、3万4712ドル以上の上値余地があるかを確認する作業を経過し、さらに上昇するという順番になります。
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