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今週の【早わかり株式市況】3週ぶり下落、米金融引き締めへの警戒と中国景気減速懸念が重荷


■今週の相場ポイント
 1.日経平均は3週ぶりに下落、米株波乱受け下値模索し2万6000円大台攻防場面も
 2.週明けは前週末の米株急落受けリスクオフ、FRBの金融引き締めへの警戒感強い
 3.その後自律反発入れるも戻りは限定的、週央には米株安に追随し売り直される展開
 4.中国の主要都市ロックダウンに伴う景気減速懸念で、市場センチメントが再び悪化
 5.28日は日銀の決定会合の結果を受け円安加速、これを追い風に日経平均は急反発

■週間 市場概況
 今週の東京株式市場で日経平均株価は前週末比257円(0.95%)安の2万6847円と3週ぶりに下落した。

 今週はリスク回避の売り圧力が強く意識される週となった。米国でのインフレ高進を背景としたFRB(米連邦準備理事会)の金融引き締め強化の思惑と、中国での主要都市ロックダウンに伴う景気の減速懸念が重荷となり、米国株市場ではハイテク株の下落が顕著となった。東京市場でもその影響を余儀なくされたが、外国為替市場で円安が急速に進んだことは全体相場にポジティブ材料として機能した。

 週明け25日(月)は前週末の米国株市場でNYダウが一時1000ドル超の急落をみせるなど波乱展開となったことで、東京市場でも買い手控えムードが強まった。FRBによる金融引き締め強化に警戒感が強まっているほか、中国でのロックダウンへの懸念も加わり、日経平均は一時600円超下げる場面もあった。26日(火)は自律反発局面に。前日の米国株市場では朝安後にハイテク株が買い戻される流れとなり、主要株価指数が高くなったことで、東京市場でもセンチメントが改善した。ただ、企業の決算発表本格化を前に、上値では戻り売り圧力が顕在化し、日経平均の上げ幅は限定的なものにとどまった。そして27日(水)は再びリスク回避目的の売りが優勢となる。前日の米国株市場でNYダウが800ドル超、ナスダック総合株価指数は500ポイント超の急落をみせたことで、日経平均も大きく下値を探る展開を強いられた。一時は2万6000円大台攻防の様相を見せる場面も。ただ、中国・上海株が朝安後に大きく切り返し、これを横目に下げ渋り、結局下げ幅は300円あまりにとどまった。そして28日(木)は、大型連休直前で朝方は強弱観対立のなか方向感の見えにくい地合いだったが、その後は漸次下値を切り上げる展開に。日銀が金融政策決定会合で大規模金融緩和策の維持を決定したことを受け、為替市場で円安が急速に進行、自動車株など輸出セクターが買われ全体相場の押し上げ要因となった。日経平均は460円あまりの上昇で、ほぼ高値引けに近い形で着地した。

■来週のポイント
 来週は3連休を挟んだ2営業日だけの取引で市場参加者が少ないだけに、不安定な方向感に乏しい展開になりそうだ。

 重要イベントとしては、国内は特にない。海外では2日発表の米国4月ISM製造業景況指数、3日-4日に開催されるFOMC(米連邦公開市場委員会)、4日発表の米国3月貿易収支、6日発表の米国4月雇用統計に注視が必要だろう。

■日々の動き(4月25日~4月28日)

【↓】   4月25日(月)―― 大幅続落、米株急落や中国懸念で2万7000円台割れ
 日経平均 26590.78( -514.48)  売買高10億1350万株 売買代金 2兆4584億円

【↑】   4月26日(火)―― 3日ぶり反発、米株高受け主力株中心に買い戻される
 日経平均 26700.11( +109.33)  売買高10億3450万株 売買代金 2兆5854億円

【↓】   4月27日(水)―― 反落、米株急落を受けリスク回避の売り優勢
 日経平均 26386.63( -313.48)  売買高16億5561万株 売買代金 3兆9994億円

【↑】   4月28日(木)―― 急反発、円安進行で輸出株中心に買い優勢
 日経平均 26847.90( +461.27)  売買高13億8363万株 売買代金 3兆4114億円

■セクター・トレンド
 (1)全33業種中、19業種が値下がり
 (2)郵船 <9101> など海運、住友鉱 <5713> など非鉄金属といった景気敏感株の一角が売られた
 (3)野村 <8604> など証券、日本取引所 <8697> などその他金融、三井住友FG <8316> など銀行といった金融株は総じて軟調
 (4)輸出株はコマツ <6301> など機械、ソニーG <6758> など電機、オリンパス <7733> など精密機器は低調も
   トヨタ <7203> など自動車は週末に買い戻された
 (5)NTT <9432> など情報・通信、アサヒ <2502> など食品、菱地所 <8802> など不動産といった内需株は総じて堅調
 (6)第一三共 <4568> など医薬品、東ガス <9531> など電力・ガスといったディフェンシブ株は高い

■【投資テーマ】週間ベスト5 (株探PC版におけるアクセス数)
 1(1) 円安メリット
 2(5) 蓄電池 ── EV普及の成長性不変、輝き放つ「次世代蓄電池、次世代モーター」関連株
 3(2) メタバース
 4(3) 半導体
 5(4) 防衛 ─── 自民の安保戦略で防衛費増額を提言
  ※カッコは前週の順位

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