ダウ先物は下落　ＧＤＰは予想外の強い数字　ＦＲＢの早期利下げ期待が後退＝米国株

米株価指数先物（3月限）（NY時間08:41）（日本時間22:41）
ダウ先物　48602（-86.00　-0.18％）
S＆P500　6918.00（-12.25　-0.18％）
ナスダック100先物　25622.75（-69.50　-0.27％）

　きょうの米株価指数先物市場、ダウ先物、Ｓ＆Ｐ５００、ナスダック１００とも下落。前日は好調なクリスマス週のスタートを切ったが、本日は上げが一服している。

　先ほど、発表が遅延していた第３四半期のＧＤＰが公表され、前期比年率換算で４．３％と予想外の強い数字となった。個人消費も３．５％と予想を上回っている。

　ただ、米株価指数先物は売りの反応。力強い米経済を示した一方、ＦＲＢの早期利下げ期待は後退させる内容とも言え、ネガティブな反応に繋がっている模様。ただ、下押す動きまでは見られていない。

　今週はクリスマス週で様子見ムードも広がる中、全体的にポジション調整主体の値動きが中心。ただ、市場参加者も少なく、瞬間的にボラティリティが激しくなる可能性は留意される。

　ここ数日、ＩＴ・ハイテク株への買戻しが目立っているが、一部からは「市場は依然としてかなり健全。現行水準のバリュエーションは過度に高いわけではなく、１９９０年代後半に見られたような過熱感はない。商業的な実態も当時より遥かに良い」と述べ、ＡＩ株を巡る期待をＩＴバブル期と比較した。

　また、１９９０年代後半のインターネット投資ブームとは異なり、足元では金融株が市場をけん引しており、投資家が景気循環株へとローテーションしている点を指摘。ＪＰモルガン<JPM>も、過去３年及び５年で、多くのＩＴ・ハイテク株を上回るパフォーマンスを示しているという。

　イスラエルの海運会社ジム・インテグレーテッド・シッピング・サービス<ZIM>が時間外で上昇。引き続き買収候補からの提案を精査していると発表した。

　防衛関連のパーゾンズ<PSN>が痔上昇。米ミサイル防衛局（ＭＤＡ）から、「本土防衛向けの多層ミサイル防衛（ＳＨＩＥＬＤ）」向けの包括契約を獲得したと発表した。

　エネルギーのセーブル・オフショア<SOC>が時間外で大幅高。米運輸省のパイプライン・危険物安全局（ＰＨＭＳＡ）がラス・フロレス・パイプラインの再稼働計画を承認したと発表した。

（NY時間08:51）（日本時間22:51）時間外
ジム・インテグレーテッド<ZIM>　21.47（+1.59　+8.00%）
パーゾンズ<PSN>　63.89（+1.72　+2.77%）
セーブル・オフショア<SOC>　9.05（+1.45　+19.08%）

アップル<AAPL>　271.20(+0.23　+0.08％)
マイクロソフト<MSFT>　485.25(+0.33　+0.07％)
アマゾン<AMZN>　228.05(-0.38　-0.17％)
アルファベットC<GOOG>　310.60(-0.73　-0.23％)
アルファベットA<GOOGL>　309.07(-0.71　-0.23％)
テスラ<TSLA>　487.68(-1.05　-0.21％)
メタ<META>　660.87(-0.63　-0.10％)
エヌビディア<NVDA>　182.28(-1.41　-0.77％)
ＡＭＤ<AMD>　213.45(-1.50　-0.70％)
イーライリリー<LLY>　1061.55(-14.93　-1.39％)

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース