<注目銘柄>=しまむら、商品力強化で最高益連続更新へ
しまむら<8227>は、好業績期待を背景に株価5ケタを目指す展開が期待できる。
同社は「ファッションセンターしまむら」などを展開する実用・ファッション衣料店チェーン。店舗の魅力度が低下したことなどを背景に20年2月期まで3期連続で営業減益となったが、20年2月に鈴木誠社長が就任以降増益に転じ、24年2月期には営業利益が過去最高益を更新している点に注目したい。
業績回復の背景には商品力の強化に舵を切ったことがある。業績低迷期は売り上げ成長を優先して積極的な出店を行い、不採算店が増加。利益を確保するために万人受けするコア商品の在庫を増やして商品数を絞り込んだが、店舗の魅力度が低下し、在庫を消化するためにセールに依存する悪循環となっていた。
これを改め、以前のような少量多品種の品ぞろえに戻したほか、プライベートブランド(PB)やサプライヤーとの共同開発ブランド(JB)を拡充。また、コラボ商品にも力を入れることで商品力を強化した。一方、出店も都心部を中心に拡大し、これらが業績回復に貢献した。
25年2月期は営業利益563億6200万円(前期比1.9%増)を見込むが、8月中間期の営業利益は314億400万円(前年同期比4.1%増)と上期として過去最高と順調に推移しており、連続最高益更新の達成確度は高い。調査機関によっては、今期営業利益570億円台後半、26年2月期は同600億円台乗せを見込むところもあり、好業績期待を背景にした株高が期待できよう。(仁)
出所:MINKABU PRESS
同社は「ファッションセンターしまむら」などを展開する実用・ファッション衣料店チェーン。店舗の魅力度が低下したことなどを背景に20年2月期まで3期連続で営業減益となったが、20年2月に鈴木誠社長が就任以降増益に転じ、24年2月期には営業利益が過去最高益を更新している点に注目したい。
業績回復の背景には商品力の強化に舵を切ったことがある。業績低迷期は売り上げ成長を優先して積極的な出店を行い、不採算店が増加。利益を確保するために万人受けするコア商品の在庫を増やして商品数を絞り込んだが、店舗の魅力度が低下し、在庫を消化するためにセールに依存する悪循環となっていた。
これを改め、以前のような少量多品種の品ぞろえに戻したほか、プライベートブランド(PB)やサプライヤーとの共同開発ブランド(JB)を拡充。また、コラボ商品にも力を入れることで商品力を強化した。一方、出店も都心部を中心に拡大し、これらが業績回復に貢献した。
25年2月期は営業利益563億6200万円(前期比1.9%増)を見込むが、8月中間期の営業利益は314億400万円(前年同期比4.1%増)と上期として過去最高と順調に推移しており、連続最高益更新の達成確度は高い。調査機関によっては、今期営業利益570億円台後半、26年2月期は同600億円台乗せを見込むところもあり、好業績期待を背景にした株高が期待できよう。(仁)
出所:MINKABU PRESS