話題株ピックアップ【夕刊】(1):武蔵精密、良品計画、三越伊勢丹
■武蔵精密工業 <7220> 3,870円 +370 円 (+10.6%) 本日終値 東証プライム 上昇率2位
武蔵精密工業<7220>が大幅高で3連騰。上場来高値を更新した。SBI証券は3日、武蔵精密について投資判断「買い」、目標株価4100円で新規にカバレッジを開始した。AIデータセンターのエネルギー課題の解決につながるとみられるハイブリッドスーパーキャパシター(HSC)についての成長ポテンシャルを指摘するとともに、HSCは走行中ワイヤレス給電との組み合わせの相性が抜群とされるとし、自動車分野でのインホイールモーター採用による減速ギヤ不搭載の影響を打ち消すことが可能になる点も注目点に挙げる。同証券は武蔵精密の26年3月期営業利益予想を220億円に設定した。
■良品計画 <7453> 3,373円 +223 円 (+7.1%) 本日終値 東証プライム 上昇率6位
良品計画<7453>が大幅高で6日続伸し年初来高値を更新した。3日の取引終了後に発表した11月度の国内売上高情報で、直営既存店とオンラインストアを合わせた売上高が前年同月比19.2%増と10カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。11月の無印良品週間中の売り上げが、前年に比べて日数こそ減ったものの前年実績を上回った。また、セール期間終了後も引き続き生活雑貨が好調を持続したほか、気温低下とともに衣服・雑貨が伸長した。なお、直営全店とオンラインストアを合わせた売上高は同26.7%増だった。
■三越伊勢丹 <3099> 2,366円 +142.5 円 (+6.4%) 本日終値 東証プライム 上昇率7位
三越伊勢丹ホールディングス<3099>やエイチ・ツー・オー リテイリング<8242>、J.フロント リテイリング<3086>、高島屋<8233>が後場上げ幅を拡大。日本経済新聞電子版がこの日午後1時ごろ、「政府は中国人が日本を訪れる際に求める査証(ビザ)の発給要件を緩和する調整に入った」と報じた。ビザ申請に必要な手続きの一部を簡素化し、人的往来の拡大を後押しするという。これを受け、中国からの訪日客増加への期待からインバウンド関連の一角に位置づけられる百貨店株に買いが入ったようだ。インバウンド関連ではこのほかパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス<7532>、マツキヨココカラ&カンパニー<3088>なども高い。
■ニトリホールディングス <9843> 20,050円 +700 円 (+3.6%) 本日終値
ニトリホールディングス<9843>が続伸。3日の取引終了後に発表した11月度の月次国内売上高で、既存店売上高が前年同月比11.2%増と2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感された。テレビCM効果や気温の低下、ニトリ57周年記念創業祭などにより、キッチン、リビングルーム家具、家電、寝具寝装品などの売り上げが好調に推移した。なお、全店売上高は同12.6%増だった。
■インソース <6200> 1,100円 +29 円 (+2.7%) 本日終値
インソース<6200>が後場上げ幅を拡大。午前11時50分ごろ、清水建設<1803>が実施する「シミズ・デジタル・アカデミー DXコア人財育成プログラム」のパートナーに選定されたと発表しており、好材料視された。清水建では、中期経営計画<2024-2026>における経営基盤強化の一環として「DXコア人財120名の育成と全部門配置」という目標を掲げており、インソースはパートナーとしてその実現を支援する。プログラムでは「DXプロデューサー」「DXテクニカルプランナー」「ITテクニカルプランナー」の3コースを通じて、業務変革・新規ビジネス創出をリードする人財の育成を実施するという。
■任天堂 <7974> 9,182円 +242 円 (+2.7%) 本日終値
任天堂<7974>は8連騰と異彩を放つ上値追いで上場来高値を約5カ月ぶりに更新した。きょうの高値9280円まで8営業日で株価水準を1000円以上も切り上げている。サウジ系ファンドが保有する同社株売却の動きが一巡したという観測に加え、「ニンテンドースイッチ」の後継機が来年早々にも発表され、春先に販売されるとの思惑が株価の刺激材料となっているもようだ。ソニーグループ<6758>のKADOKAWA<9468>への買収提案を契機に、「任天堂のIP(知的財産)関連分野における展開力を改めて評価する機運が高まっている」(ネット証券アナリスト)との見方も示されている。
■ディー・エヌ・エー <2432> 2,501.5円 +64 円 (+2.6%) 本日終値
ディー・エヌ・エー<2432>が急伸し、年初来高値を更新した。同社は3日、フィギュア製造大手のグッドスマイルカンパニー(東京都千代田区)との共同出資による新会社を設立したと発表。これを材料視した買いが入ったようだ。2日付で設立した新会社「ディー・スマイル(DeSMILE)」ではスポーツやアニメ、マンガ、ゲーム領域におけるグッズやフィギュアの企画製造事業を展開。スポーツ領域では横浜DeNAベイスターズや川崎ブレイブサンダース、SC相模原のグッズ企画製造を支援するほか、エンターテインメント領域においても多様なキャラクターのグッズ・フィギュアの商品企画や製造に取り組む。出資比率はディーエヌエが51%でグッドスマイルカンパニーが49%となる。
■ファーストリテイリング <9983> 52,930円 +1,240 円 (+2.4%) 本日終値
ファーストリテイリング<9983>が続伸。3日の取引終了後に発表した11月度の国内ユニクロ売上速報で、既存店とEコマースを合わせた売上高は前年同月比12.2%増と2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感された。気温が低下したことで冬物商品の販売が好調だったことに加えて、40周年感謝祭やコラボ商品の販売も好調だった。内訳では客数が同7.2%増、客単価も同4.7%増となった。
■ユナイテッドアローズ <7606> 2,634円 +45 円 (+1.7%) 本日終値
ユナイテッドアローズ<7606>が続伸。3日の取引終了後に発表した11月度の売上概況(速報)で、小売りとネット通販を合わせた既存店売上高が前年同月比13.7%増となり、11カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。シャツ、カットソー、ジャケット、パンツ、ワンピースなどが堅調に推移したことに加えて、気温低下により冬物アウターの動きが目立った。なお、全社売上高は同19.4%増だった。
■エービーシー・マート <2670> 3,194円 +54 円 (+1.7%) 本日終値
エービーシー・マート<2670>が4日続伸。3日の取引終了後に発表した11月度売上高で、既存店売上高が前年同月比14.7%増と33カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。11月は気温低下によりブーツやアウター類が好調だったほか、北日本を中心に積雪による需要があった。また、1週間後ろ倒しで実施したブラックフライデーセールは集客が多く、売り上げは好調に推移した。なお、全店売上高は同14.6%増だった。
株探ニュース
武蔵精密工業<7220>が大幅高で3連騰。上場来高値を更新した。SBI証券は3日、武蔵精密について投資判断「買い」、目標株価4100円で新規にカバレッジを開始した。AIデータセンターのエネルギー課題の解決につながるとみられるハイブリッドスーパーキャパシター(HSC)についての成長ポテンシャルを指摘するとともに、HSCは走行中ワイヤレス給電との組み合わせの相性が抜群とされるとし、自動車分野でのインホイールモーター採用による減速ギヤ不搭載の影響を打ち消すことが可能になる点も注目点に挙げる。同証券は武蔵精密の26年3月期営業利益予想を220億円に設定した。
■良品計画 <7453> 3,373円 +223 円 (+7.1%) 本日終値 東証プライム 上昇率6位
良品計画<7453>が大幅高で6日続伸し年初来高値を更新した。3日の取引終了後に発表した11月度の国内売上高情報で、直営既存店とオンラインストアを合わせた売上高が前年同月比19.2%増と10カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。11月の無印良品週間中の売り上げが、前年に比べて日数こそ減ったものの前年実績を上回った。また、セール期間終了後も引き続き生活雑貨が好調を持続したほか、気温低下とともに衣服・雑貨が伸長した。なお、直営全店とオンラインストアを合わせた売上高は同26.7%増だった。
■三越伊勢丹 <3099> 2,366円 +142.5 円 (+6.4%) 本日終値 東証プライム 上昇率7位
三越伊勢丹ホールディングス<3099>やエイチ・ツー・オー リテイリング<8242>、J.フロント リテイリング<3086>、高島屋<8233>が後場上げ幅を拡大。日本経済新聞電子版がこの日午後1時ごろ、「政府は中国人が日本を訪れる際に求める査証(ビザ)の発給要件を緩和する調整に入った」と報じた。ビザ申請に必要な手続きの一部を簡素化し、人的往来の拡大を後押しするという。これを受け、中国からの訪日客増加への期待からインバウンド関連の一角に位置づけられる百貨店株に買いが入ったようだ。インバウンド関連ではこのほかパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス<7532>、マツキヨココカラ&カンパニー<3088>なども高い。
■ニトリホールディングス <9843> 20,050円 +700 円 (+3.6%) 本日終値
ニトリホールディングス<9843>が続伸。3日の取引終了後に発表した11月度の月次国内売上高で、既存店売上高が前年同月比11.2%増と2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感された。テレビCM効果や気温の低下、ニトリ57周年記念創業祭などにより、キッチン、リビングルーム家具、家電、寝具寝装品などの売り上げが好調に推移した。なお、全店売上高は同12.6%増だった。
■インソース <6200> 1,100円 +29 円 (+2.7%) 本日終値
インソース<6200>が後場上げ幅を拡大。午前11時50分ごろ、清水建設<1803>が実施する「シミズ・デジタル・アカデミー DXコア人財育成プログラム」のパートナーに選定されたと発表しており、好材料視された。清水建では、中期経営計画<2024-2026>における経営基盤強化の一環として「DXコア人財120名の育成と全部門配置」という目標を掲げており、インソースはパートナーとしてその実現を支援する。プログラムでは「DXプロデューサー」「DXテクニカルプランナー」「ITテクニカルプランナー」の3コースを通じて、業務変革・新規ビジネス創出をリードする人財の育成を実施するという。
■任天堂 <7974> 9,182円 +242 円 (+2.7%) 本日終値
任天堂<7974>は8連騰と異彩を放つ上値追いで上場来高値を約5カ月ぶりに更新した。きょうの高値9280円まで8営業日で株価水準を1000円以上も切り上げている。サウジ系ファンドが保有する同社株売却の動きが一巡したという観測に加え、「ニンテンドースイッチ」の後継機が来年早々にも発表され、春先に販売されるとの思惑が株価の刺激材料となっているもようだ。ソニーグループ<6758>のKADOKAWA<9468>への買収提案を契機に、「任天堂のIP(知的財産)関連分野における展開力を改めて評価する機運が高まっている」(ネット証券アナリスト)との見方も示されている。
■ディー・エヌ・エー <2432> 2,501.5円 +64 円 (+2.6%) 本日終値
ディー・エヌ・エー<2432>が急伸し、年初来高値を更新した。同社は3日、フィギュア製造大手のグッドスマイルカンパニー(東京都千代田区)との共同出資による新会社を設立したと発表。これを材料視した買いが入ったようだ。2日付で設立した新会社「ディー・スマイル(DeSMILE)」ではスポーツやアニメ、マンガ、ゲーム領域におけるグッズやフィギュアの企画製造事業を展開。スポーツ領域では横浜DeNAベイスターズや川崎ブレイブサンダース、SC相模原のグッズ企画製造を支援するほか、エンターテインメント領域においても多様なキャラクターのグッズ・フィギュアの商品企画や製造に取り組む。出資比率はディーエヌエが51%でグッドスマイルカンパニーが49%となる。
■ファーストリテイリング <9983> 52,930円 +1,240 円 (+2.4%) 本日終値
ファーストリテイリング<9983>が続伸。3日の取引終了後に発表した11月度の国内ユニクロ売上速報で、既存店とEコマースを合わせた売上高は前年同月比12.2%増と2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感された。気温が低下したことで冬物商品の販売が好調だったことに加えて、40周年感謝祭やコラボ商品の販売も好調だった。内訳では客数が同7.2%増、客単価も同4.7%増となった。
■ユナイテッドアローズ <7606> 2,634円 +45 円 (+1.7%) 本日終値
ユナイテッドアローズ<7606>が続伸。3日の取引終了後に発表した11月度の売上概況(速報)で、小売りとネット通販を合わせた既存店売上高が前年同月比13.7%増となり、11カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。シャツ、カットソー、ジャケット、パンツ、ワンピースなどが堅調に推移したことに加えて、気温低下により冬物アウターの動きが目立った。なお、全社売上高は同19.4%増だった。
■エービーシー・マート <2670> 3,194円 +54 円 (+1.7%) 本日終値
エービーシー・マート<2670>が4日続伸。3日の取引終了後に発表した11月度売上高で、既存店売上高が前年同月比14.7%増と33カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。11月は気温低下によりブーツやアウター類が好調だったほか、北日本を中心に積雪による需要があった。また、1週間後ろ倒しで実施したブラックフライデーセールは集客が多く、売り上げは好調に推移した。なお、全店売上高は同14.6%増だった。
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