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ダウ先物は小動き 楽観ムードの中、12月FOMCの手掛かりを探る展開=米国株

米株価指数先物(12月限)(NY時間08:30)(日本時間22:30)
ダウ先物 44897(-8.00 -0.02%)
S&P500 6063.50(+1.75 +0.03%)
ナスダック100先物 21208.25(-9.75 -0.05%)

 きょうの米株価指数先物市場はダウ先物、S&P500、ナスダック100とも小動き。前日のS&P500は今年54回目の最高値を更新し、師走相場に入っても米株式市場は、依然として楽観的ムードが広がっている。

 そのような中で投資家は、12月FOMCの手掛かりを探ろうとしている。その意味でも金曜日の米雇用統計は最注目となるが、本日は10月の米求人件数が発表される。前回はレイオフの増加で21年1月以来の低水準となっていた。ハリケーンと労働争議の影響も出ていたが、今回はそのノイズも無くなり底堅い推移を見せると期待されているようだ。

 また、明日はパウエルFRB議長の討論会への参加が予定されているが、本日もクーグラーFRB理事、グールズビー・シカゴ連銀総裁が講演を予定。前日にボウマンFRB理事は「12月の利下げに傾いている」と述べ、市場も12月FOMCの利下げの確率を70%超で見ている。その見方を追認する内容となるか注目される。

 「市場は依然FRBの利下げを期待している。金曜日の米雇用統計が何らかのヒントを与えるだろうが、全体的な状況を考えると、依然バイアスがかかっており、市場はまだ修正余地があると考えている」とのコメントも出ていた。

 米株への投資意欲は今年に入っても衰える兆しを見せていない。今年のS&P500はIT・ハイテク株のみならず、物色の矛先が幅広く拡大していることを追い風に27%上昇。トランプ氏の当選後に上昇はさらに加速し、減税と規制緩和への期待が高まった。ストラテジストからは「S&P500への投資家の姿勢は完全に一方向に偏っており、4週連続で最高値を更新。そのような中、ショートポジションを維持している投資家はますます追い込まれている」とのコメントも聞かれている。

 AT&T<T>が時間外で上昇。取引開始前に今年度と25年度の通期ガイダンスを公表し、今年度の通期1株利益の見通しを上方修正した。また、約100億ドルの自社株買いは2026年末までに完了する見込みで、2027年にはさらに約100億ドルの自社株買いを追加する予定だと表明した。

 鉄鋼のUSスチール<X>が時間外で下落。トランプ次期大統領が、日本製鉄<5401>による同社買収阻止を改めて表明した。

 サイバーセキュリティのZスケーラー<ZS>が決算を受け時間外で下落。前日引け後に8-10月期決算(第1四半期)を発表し、1株利益、ビリング(未収請求を考慮した売上高)は予想を上回ったものの、売上高は予想を下回った。ガイダンスでは通期の見通しを上方修正したものの、第2四半期の1株利益の見通しが予想を下回った点に投資家は難色を示している模様。

 バイオ医薬品のジャナックス・セラピューティクス<JANX>が時間外で急騰。がん治療の主力治験薬「JANX007」の臨床試験の中間結果が良好と発表したことが材料視されている。

(NY時間08:40)(日本時間22:40)時間外
AT&T<T> 23.37(+0.67 +2.95%)
Zスケーラー<ZS> 195.03(-13.48 -6.46%)
USスチール<X> 38.40(-2.55 -6.23%)
ジャナックス<JANX> 67.54(+27.36 +68.09%)

アップル<AAPL> 240.18(+0.59 +0.25%)
マイクロソフト<MSFT> 429.53(-1.45 -0.34%)
アマゾン<AMZN> 211.24(+0.53 +0.25%)
アルファベット<GOOG> 172.93(-0.05 -0.03%)
テスラ<TSLA> 353.02(-4.07 -1.14%)
メタ<META> 594.98(+2.15 +0.36%)
エヌビディア<NVDA> 138.85(+0.22 +0.16%)
AMD<AMD> 143.80(+1.74 +1.22%)
イーライリリー<LLY> 802.80(+3.00 +0.38%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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