話題株ピックアップ【夕刊】(2):アルバック、トヨタ、住友化
■アルバック <6728> 6,299円 +161 円 (+2.6%) 本日終値
アルバック<6728>が反発。この日、半導体向けマルチチャンバ型成膜装置の新モデル「ENTRON-EXX」の受注受け付けを開始したと発表しており、好材料視された。新モデルは、従来モデル「ENTRON-EX W300」の特徴を継承しつつ、強化されたデータインテリジェンスと拡張性を有する次世代プラットフォームとして開発。従来モデルの生産性と柔軟性を継承しながら、データ収集・解析能力を強化したほか、拡張性の高い装置設計を採用することで、次世代の半導体製造をサポートするとしている。
■トヨタ自動車 <7203> 2,611円 +59.5 円 (+2.3%) 本日終値
トヨタ自動車<7203>が底値ゾーンでもみ合いの動きを続けるほか、ホンダ<7267>、日産自動車<7201>なども底値圏で売り買いを交錯させている。値ごろ感からの押し目買いが観測されるものの、引き続き上値の重い展開にある。足もとでは米長期金利の低下を受けて日米金利差縮小を背景としたドル売り・円買いの動きが活発だ。目先は1ドル=149円台半ばまで急速に円高が進む場面があり、自動車株には輸出採算が低下することへの警戒感がくすぶる。また、米トランプ次期大統領の輸入関税強化の動きも自動車産業にとって逆風材料として意識されている。メキシコやカナダに対しトランプ氏は25%の関税を課す考えを示していることから、両国に工場を多く持つ国内自動車メーカーには少なからぬダメージとなるという見方が強い。一方、トヨタはPBR1倍を下回る水準にあり、解散価値を下回った水準にある。また、ホンダのPBRは0.5倍前後、日産自に至っては同0.2倍台という状況にあり、目先は過剰に売り込まれているとの判断も働くところで、これら大手自動車メーカーの押し目には買い向かう動きも観測される。
■住友化学 <4005> 370円 +7.8 円 (+2.2%) 本日終値
住友化学<4005>が4日ぶりに反発。この日、同社が50%を出資する連結子会社日本メジフィジックスの保有株式の全てを、GEヘルスケア・テクノロジーズ<GEHC>の子会社GEヘルスケア・リミテッドに25年3月31日付で譲渡すると発表しており、好材料視された。これに伴い、25年3月期第4四半期連結決算で、株式譲渡に伴う収益約300億円をその他の営業収益として計上する見込みとしているが、通期業績予想には織り込み済みとしている。
■ディスコ <6146> 41,330円 +730 円 (+1.8%) 本日終値
ディスコ<6146>が3日ぶり反発、一時1800円を超える上昇で4万2000円台を回復した。依然として75日移動平均線をサポートラインとした底値圏もみ合いの域を脱してはいないが、下値抵抗力も発揮している。前週末の米国株市場ではエヌビディア<NVDA>が2%超の上昇で切り返したほか、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も3日ぶりに反発し下げ止まる動きをみせた。米半導体株高が東京市場でも半導体製造装置関連の主力銘柄を買い戻す動きを促している。ディスコは最近はレーザーテック<6920>に代わって売買代金首位を占める日が多くなっているが、きょうも全市場を通じて断トツの売買代金をこなし、半導体関連の新たなシンボルストックとしてマーケットの注目度が高まっている。
■アルフレッサ <2784> 2,189.5円 +25.5 円 (+1.2%) 本日終値
アルフレッサ ホールディングス<2784>が反発。11月29日の取引終了後、子会社アルフレッサ ファーマが蜂毒、食物及び薬物などに起因するアナフィラキシーに対する補助治療剤であるアドレナリン点鼻液の製造販売承認申請を行ったと発表しており、好材料視された。アナフィラキシーには現在、アドレナリン注射液自己注射キット製剤が広く使われているが、その特性上、患者自身あるいは介護者による筋肉内への注射が必要となっている。こうしたなか、症状の緩和に向けた迅速な対応が求められることから、鼻へのスプレーによる簡便で迅速な投与を可能にするアドレナリン点鼻液が注目されているようだ。
■福井コン <9790> 2,901円 +29 円 (+1.0%) 本日終値
福井コンピュータホールディングス<9790>が反発。11月29日の取引終了後、ユニティ・テクノロジーズ・ジャパン(東京都中央区)と業務提携したと発表しており、好材料視された。今回の提携は、建設分野におけるデジタルツインを実現することで得られる新たな価値の創造を目的としたもの。福井コンでは、デジタルツインの実現に不可欠なツールとしてリアルタイム3Dエンジンに注目し、ゲーム分野において高品質なリアルタイム3Dエンジンを開発・提供しているユニティ社と提携することで、建設業界での互いのソリューション強化・拡大を図るとしている。
■京成電鉄 <9009> 4,523円 +32 円 (+0.7%) 本日終値
京成電鉄<9009>は底堅い。11月29日の取引終了後、25年3月期の連結業績予想について、最終利益を470億円から661億円(前期比24.6%減)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を6円から11円へ引き上げたことが好感された。11月27日付で行われたオリエンタルランド<4661>株式の売却に伴い関係会社株式売却益を計上することなどが要因という。なお、売上高3376億円(前期比13.9%増)、営業利益337億円(同33.5%増)は従来見通しを据え置いている。
■サトーホールディングス <6287> 2,230円 +15 円 (+0.7%) 本日終値
サトーホールディングス<6287>が3日ぶりに反発。この日、傘下のサトーが「IritoDe(イリトデ)」シリーズの新たなパッケージとして「IritoDe リターナブル容器管理」の提供を開始したと発表しており、好材料視された。製造現場では、材料や商品の運搬のためにキャニスター缶やガスボンベ、IBCコンテナ(中型容量コンテナ)、SUS(ステンレス)ドラムなど多様なリターナブル容器が使用され、容器保有数が5万点を超える企業や、容器使用による1日の出荷数が1000点を超える企業が存在。多くの企業で滞留や紛失があり、リターナブル容器の管理の改善が課題となっているという。サトーでは、リターナブル容器を管理するシステム導入実績(個別開発)があることと、昨今のRFIDの普及に伴い、複数の顧客から同様の相談が増加していることから、中身を保護する容器やコンテナに特化したソリューションとして同パッケージを開発したという。
■日本ガイシ <5333> 1,971.5円 +1.5 円 (+0.1%) 本日終値
日本ガイシ<5333>はしっかり。この日、ハンガリーのエンジニアリング企業を通じて、同国の再生可能エネルギー事業者Greenergy Holding向けに電力貯蔵用NAS電池を受注したと発表した。運転開始は来年6月の予定。
■ACCESS <4813> 947円 -300 円 (-24.1%) ストップ安 本日終値 東証プライム 下落率トップ
ACCESS<4813>は急落。前週末11月29日取引終了後、特別調査委員会の設置と25年1月期第3四半期決算発表の延期を発表した。ネットワーク事業における新興顧客を中心として増加した売掛金の一部の回収期間の長期化の原因を調査する過程で、不適切な売り上げ計上の疑義が生じたため。あわせて通期予想を取り下げ「未定」とした。先行き不透明感を嫌気した売りが膨らんだ。
株探ニュース
アルバック<6728>が反発。この日、半導体向けマルチチャンバ型成膜装置の新モデル「ENTRON-EXX」の受注受け付けを開始したと発表しており、好材料視された。新モデルは、従来モデル「ENTRON-EX W300」の特徴を継承しつつ、強化されたデータインテリジェンスと拡張性を有する次世代プラットフォームとして開発。従来モデルの生産性と柔軟性を継承しながら、データ収集・解析能力を強化したほか、拡張性の高い装置設計を採用することで、次世代の半導体製造をサポートするとしている。
■トヨタ自動車 <7203> 2,611円 +59.5 円 (+2.3%) 本日終値
トヨタ自動車<7203>が底値ゾーンでもみ合いの動きを続けるほか、ホンダ<7267>、日産自動車<7201>なども底値圏で売り買いを交錯させている。値ごろ感からの押し目買いが観測されるものの、引き続き上値の重い展開にある。足もとでは米長期金利の低下を受けて日米金利差縮小を背景としたドル売り・円買いの動きが活発だ。目先は1ドル=149円台半ばまで急速に円高が進む場面があり、自動車株には輸出採算が低下することへの警戒感がくすぶる。また、米トランプ次期大統領の輸入関税強化の動きも自動車産業にとって逆風材料として意識されている。メキシコやカナダに対しトランプ氏は25%の関税を課す考えを示していることから、両国に工場を多く持つ国内自動車メーカーには少なからぬダメージとなるという見方が強い。一方、トヨタはPBR1倍を下回る水準にあり、解散価値を下回った水準にある。また、ホンダのPBRは0.5倍前後、日産自に至っては同0.2倍台という状況にあり、目先は過剰に売り込まれているとの判断も働くところで、これら大手自動車メーカーの押し目には買い向かう動きも観測される。
■住友化学 <4005> 370円 +7.8 円 (+2.2%) 本日終値
住友化学<4005>が4日ぶりに反発。この日、同社が50%を出資する連結子会社日本メジフィジックスの保有株式の全てを、GEヘルスケア・テクノロジーズ<GEHC>の子会社GEヘルスケア・リミテッドに25年3月31日付で譲渡すると発表しており、好材料視された。これに伴い、25年3月期第4四半期連結決算で、株式譲渡に伴う収益約300億円をその他の営業収益として計上する見込みとしているが、通期業績予想には織り込み済みとしている。
■ディスコ <6146> 41,330円 +730 円 (+1.8%) 本日終値
ディスコ<6146>が3日ぶり反発、一時1800円を超える上昇で4万2000円台を回復した。依然として75日移動平均線をサポートラインとした底値圏もみ合いの域を脱してはいないが、下値抵抗力も発揮している。前週末の米国株市場ではエヌビディア<NVDA>が2%超の上昇で切り返したほか、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も3日ぶりに反発し下げ止まる動きをみせた。米半導体株高が東京市場でも半導体製造装置関連の主力銘柄を買い戻す動きを促している。ディスコは最近はレーザーテック<6920>に代わって売買代金首位を占める日が多くなっているが、きょうも全市場を通じて断トツの売買代金をこなし、半導体関連の新たなシンボルストックとしてマーケットの注目度が高まっている。
■アルフレッサ <2784> 2,189.5円 +25.5 円 (+1.2%) 本日終値
アルフレッサ ホールディングス<2784>が反発。11月29日の取引終了後、子会社アルフレッサ ファーマが蜂毒、食物及び薬物などに起因するアナフィラキシーに対する補助治療剤であるアドレナリン点鼻液の製造販売承認申請を行ったと発表しており、好材料視された。アナフィラキシーには現在、アドレナリン注射液自己注射キット製剤が広く使われているが、その特性上、患者自身あるいは介護者による筋肉内への注射が必要となっている。こうしたなか、症状の緩和に向けた迅速な対応が求められることから、鼻へのスプレーによる簡便で迅速な投与を可能にするアドレナリン点鼻液が注目されているようだ。
■福井コン <9790> 2,901円 +29 円 (+1.0%) 本日終値
福井コンピュータホールディングス<9790>が反発。11月29日の取引終了後、ユニティ・テクノロジーズ・ジャパン(東京都中央区)と業務提携したと発表しており、好材料視された。今回の提携は、建設分野におけるデジタルツインを実現することで得られる新たな価値の創造を目的としたもの。福井コンでは、デジタルツインの実現に不可欠なツールとしてリアルタイム3Dエンジンに注目し、ゲーム分野において高品質なリアルタイム3Dエンジンを開発・提供しているユニティ社と提携することで、建設業界での互いのソリューション強化・拡大を図るとしている。
■京成電鉄 <9009> 4,523円 +32 円 (+0.7%) 本日終値
京成電鉄<9009>は底堅い。11月29日の取引終了後、25年3月期の連結業績予想について、最終利益を470億円から661億円(前期比24.6%減)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を6円から11円へ引き上げたことが好感された。11月27日付で行われたオリエンタルランド<4661>株式の売却に伴い関係会社株式売却益を計上することなどが要因という。なお、売上高3376億円(前期比13.9%増)、営業利益337億円(同33.5%増)は従来見通しを据え置いている。
■サトーホールディングス <6287> 2,230円 +15 円 (+0.7%) 本日終値
サトーホールディングス<6287>が3日ぶりに反発。この日、傘下のサトーが「IritoDe(イリトデ)」シリーズの新たなパッケージとして「IritoDe リターナブル容器管理」の提供を開始したと発表しており、好材料視された。製造現場では、材料や商品の運搬のためにキャニスター缶やガスボンベ、IBCコンテナ(中型容量コンテナ)、SUS(ステンレス)ドラムなど多様なリターナブル容器が使用され、容器保有数が5万点を超える企業や、容器使用による1日の出荷数が1000点を超える企業が存在。多くの企業で滞留や紛失があり、リターナブル容器の管理の改善が課題となっているという。サトーでは、リターナブル容器を管理するシステム導入実績(個別開発)があることと、昨今のRFIDの普及に伴い、複数の顧客から同様の相談が増加していることから、中身を保護する容器やコンテナに特化したソリューションとして同パッケージを開発したという。
■日本ガイシ <5333> 1,971.5円 +1.5 円 (+0.1%) 本日終値
日本ガイシ<5333>はしっかり。この日、ハンガリーのエンジニアリング企業を通じて、同国の再生可能エネルギー事業者Greenergy Holding向けに電力貯蔵用NAS電池を受注したと発表した。運転開始は来年6月の予定。
■ACCESS <4813> 947円 -300 円 (-24.1%) ストップ安 本日終値 東証プライム 下落率トップ
ACCESS<4813>は急落。前週末11月29日取引終了後、特別調査委員会の設置と25年1月期第3四半期決算発表の延期を発表した。ネットワーク事業における新興顧客を中心として増加した売掛金の一部の回収期間の長期化の原因を調査する過程で、不適切な売り上げ計上の疑義が生じたため。あわせて通期予想を取り下げ「未定」とした。先行き不透明感を嫌気した売りが膨らんだ。
株探ニュース