24年7-9月期【利益倍増】企業はこれだ!〔第4弾〕 34社選出 <成長株特集>
3月、6月、9月、12月を本決算月とする企業の24年7-9月期決算発表がほぼ出そろった。本特集では、直近3ヵ月実績である7-9月期に経常利益ベースで利益倍増を達成した3月期決算企業を取り上げる「24年7-9月期【利益倍増】企業はこれだ!」シリーズの第4弾をお届けします。
最終回となる第4弾は、第1弾を配信した21日時点の時価総額が100億円以上250億円未満の銘柄(銀行を除く)を対象に、本決算月にかかわらず、24年7-9月期の経常利益が前年同期と比べて2倍超の大幅増益を達成した34社をリストアップし、増益率の大きい順に並べた。
増益率トップとなったのは、「パールエース印」ブランドを展開する精糖メーカーの塩水港精糖 <2112> [東証S]。24年7-9月期(第2四半期)の経常利益は前年同期の6700万円から5億6000万円に急拡大した。砂糖事業で家庭用製品は低調に推移したものの、インバウンドや観光需要の回復、また猛暑を追い風に飲料メーカー向けなどの好調で業務用製品が伸びた。前期に実施した値上げ効果も利益拡大に貢献した。好決算を背景に株価は約8ヵ月ぶりの高値圏に浮上している。
3位にリスト入りしたFDK <6955> [東証S]の7-9月期(第2四半期)は、ニッケル水素電池が国内外の市販・工業用途向け、海外の車載用途向けで販売が増加した。また、円安による収益押し上げ効果や原材料価格の変動もプラスに寄与し、経常利益は4.9億円と前年同期比5.7倍に膨らんだ。業績好調に伴い、25年3月期通期の同利益予想を上方修正している。
続く4位には商業施設などのインテリア企画、設計、施工、市場調査を一貫して手掛ける船場 <6540> [東証S]が入った。7-9月期(第3四半期)は上期までに受注した専門店や大型複合施設などの工事が進捗したことに加え、原価低減や業務効率化の進展で利益率も向上し、売上高81.4億円(前年同期比74.1%増)、経常利益7億円(同5.2倍)と大幅増収増益を達成した。
6位に入った日本情報クリエイト <4054> [東証G]の7-9月期(第1四半期)経常利益は前年同期比4.2倍の3億円に急拡大して着地。不動産会社向け賃貸管理ソフト「賃貸革命」を主力とする管理ソリューション部門の売上高が大幅に増加したほか、リアルネットプロとの合併に伴う業績加算も収益を押し上げた。原価・費用コントロールを進めたことも利益拡大につながった。株価は12日に約2年5ヵ月ぶりの高値1315円まで上値を伸ばしている。
15位のエル・ティー・エス <6560> [東証P]は旺盛なDXニーズを追い風に主力のプロフェッショナルサービス事業でコンサルティング案件の受注が堅調に推移し、7-9月期(第3四半期)の経常利益は3.6億円(前年同期比3.1倍)と大きな伸びを示した。併せて、固定資産売却益の計上を織り込む形で、24年12月期通期の最終利益を従来予想の6.9億円→9.7億円に上方修正し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。
28位にリストアップされたマミヤ・オーピー <7991> [東証S]の7-9月期(第2四半期)は、売上高116億円(前年同期比92.7%増)、経常利益28.8億円(同2.2倍)といずれも四半期ベースの過去最高を更新した。電子機器事業でスマート遊技機用ユニットの需要が好調に推移したことに加え、新紙幣対応の紙幣識別機への入れ替え需要も計画を大きく上回った。4-9月期(上期)の経常利益は55億円と通期計画の48億円をすでに超過しており、業績上振れが濃厚とみられる。
30位の鈴茂器工 <6405> [東証S]は省人化ニーズの継続や日本食の普及拡大を背景に、欧米を中心に海外売上高が大きく伸びたほか、国内ではご飯盛付けロボットが大手外食チェーン店への入替需要や新規出店の増加に伴う需要を捉えた。さらに価格改定効果やコストコントロールの進展も寄与し、7-9月期(第2四半期)の経常利益は6.4億円(前年同期比2.1倍)と5四半期連続の大幅増益を果たした。
●24年7-9月期【利益倍増】シリーズ ─────
・〔第1弾〕 28社選出 (時価総額1500億円以上)
・〔第2弾〕 34社選出 (時価総額450億~1500億円)
・〔第3弾〕 29社選出 (時価総額250億~450億円)
も併せてご覧ください。
┌ 経常利益 ┐ 増益 予想
コード 銘柄名 増益率 7-9月期 連続期数 PER
<2112> 塩水糖 736 560 1 6.4
<7987> ナカバヤシ 506 321 1 9.0
<6955> FDK 467 499 2 55.5
<6540> 船場 425 703 1 12.4
<9083> 神姫バ 372 236 4 9.2
<4054> 日本情報C 319 306 4 26.8
<9343> アイビス 294 311 3 14.8
<1787> ナカボテック 290 386 1 16.6
<6203> 豊和工 289 486 3 18.7
<7999> MUTOH 259 359 1 9.6
<9852> CBGM 253 857 5 5.7
<6194> アトラエ 241 542 2 15.4
<7539> アイナボHD 219 628 1 9.2
<5535> ミガロHD 209 973 1 19.3
<6560> LTS 207 362 1 10.9
<9249> エコシステム 206 288 3 21.7
<3449> テクノフレ 202 586 2 13.5
<2340> 極楽湯HD 202 574 1 -
<7841> 遠藤製作所 195 380 4 8.8
<9272> ブティックス 192 435 1 18.1
<4168> ヤプリ 189 208 3 15.0
<4538> 扶桑薬 180 1234 2 8.5
<9067> 丸運 162 265 2 18.8
<5621> ヒューマンT 142 322 2 22.4
<6176> ブランジスタ 134 286 1 13.6
<4058> トヨクモ 132 283 2 26.9
<3850> イントラマト 121 197 1 48.7
<7991> マミヤOP 120 2881 11 5.1
<8041> OUGHD 120 1215 1 4.7
<6405> 鈴茂器工 113 642 5 16.5
<5071> ヴィス 106 553 4 10.7
<1827> ナカノフドー 104 1031 4 11.2
<1964> 中外炉 100 773 1 10.3
<2440> ぐるなび 100 136 1 88.5
※経常利益の単位は百万円。増益率は前年同期に比べた増加率、単位は%。
※増益連続期数は四半期ベースの連続回数、同一会計基準内が対象。23年7-9月期の経常利益が5000万円未満の銘柄、今期最終赤字を見込む銘柄は除いた。
株探ニュース
最終回となる第4弾は、第1弾を配信した21日時点の時価総額が100億円以上250億円未満の銘柄(銀行を除く)を対象に、本決算月にかかわらず、24年7-9月期の経常利益が前年同期と比べて2倍超の大幅増益を達成した34社をリストアップし、増益率の大きい順に並べた。
増益率トップとなったのは、「パールエース印」ブランドを展開する精糖メーカーの塩水港精糖 <2112> [東証S]。24年7-9月期(第2四半期)の経常利益は前年同期の6700万円から5億6000万円に急拡大した。砂糖事業で家庭用製品は低調に推移したものの、インバウンドや観光需要の回復、また猛暑を追い風に飲料メーカー向けなどの好調で業務用製品が伸びた。前期に実施した値上げ効果も利益拡大に貢献した。好決算を背景に株価は約8ヵ月ぶりの高値圏に浮上している。
3位にリスト入りしたFDK <6955> [東証S]の7-9月期(第2四半期)は、ニッケル水素電池が国内外の市販・工業用途向け、海外の車載用途向けで販売が増加した。また、円安による収益押し上げ効果や原材料価格の変動もプラスに寄与し、経常利益は4.9億円と前年同期比5.7倍に膨らんだ。業績好調に伴い、25年3月期通期の同利益予想を上方修正している。
続く4位には商業施設などのインテリア企画、設計、施工、市場調査を一貫して手掛ける船場 <6540> [東証S]が入った。7-9月期(第3四半期)は上期までに受注した専門店や大型複合施設などの工事が進捗したことに加え、原価低減や業務効率化の進展で利益率も向上し、売上高81.4億円(前年同期比74.1%増)、経常利益7億円(同5.2倍)と大幅増収増益を達成した。
6位に入った日本情報クリエイト <4054> [東証G]の7-9月期(第1四半期)経常利益は前年同期比4.2倍の3億円に急拡大して着地。不動産会社向け賃貸管理ソフト「賃貸革命」を主力とする管理ソリューション部門の売上高が大幅に増加したほか、リアルネットプロとの合併に伴う業績加算も収益を押し上げた。原価・費用コントロールを進めたことも利益拡大につながった。株価は12日に約2年5ヵ月ぶりの高値1315円まで上値を伸ばしている。
15位のエル・ティー・エス <6560> [東証P]は旺盛なDXニーズを追い風に主力のプロフェッショナルサービス事業でコンサルティング案件の受注が堅調に推移し、7-9月期(第3四半期)の経常利益は3.6億円(前年同期比3.1倍)と大きな伸びを示した。併せて、固定資産売却益の計上を織り込む形で、24年12月期通期の最終利益を従来予想の6.9億円→9.7億円に上方修正し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。
28位にリストアップされたマミヤ・オーピー <7991> [東証S]の7-9月期(第2四半期)は、売上高116億円(前年同期比92.7%増)、経常利益28.8億円(同2.2倍)といずれも四半期ベースの過去最高を更新した。電子機器事業でスマート遊技機用ユニットの需要が好調に推移したことに加え、新紙幣対応の紙幣識別機への入れ替え需要も計画を大きく上回った。4-9月期(上期)の経常利益は55億円と通期計画の48億円をすでに超過しており、業績上振れが濃厚とみられる。
30位の鈴茂器工 <6405> [東証S]は省人化ニーズの継続や日本食の普及拡大を背景に、欧米を中心に海外売上高が大きく伸びたほか、国内ではご飯盛付けロボットが大手外食チェーン店への入替需要や新規出店の増加に伴う需要を捉えた。さらに価格改定効果やコストコントロールの進展も寄与し、7-9月期(第2四半期)の経常利益は6.4億円(前年同期比2.1倍)と5四半期連続の大幅増益を果たした。
●24年7-9月期【利益倍増】シリーズ ─────
・〔第1弾〕 28社選出 (時価総額1500億円以上)
・〔第2弾〕 34社選出 (時価総額450億~1500億円)
・〔第3弾〕 29社選出 (時価総額250億~450億円)
も併せてご覧ください。
┌ 経常利益 ┐ 増益 予想
コード 銘柄名 増益率 7-9月期 連続期数 PER
<2112> 塩水糖 736 560 1 6.4
<7987> ナカバヤシ 506 321 1 9.0
<6955> FDK 467 499 2 55.5
<6540> 船場 425 703 1 12.4
<9083> 神姫バ 372 236 4 9.2
<4054> 日本情報C 319 306 4 26.8
<9343> アイビス 294 311 3 14.8
<1787> ナカボテック 290 386 1 16.6
<6203> 豊和工 289 486 3 18.7
<7999> MUTOH 259 359 1 9.6
<9852> CBGM 253 857 5 5.7
<6194> アトラエ 241 542 2 15.4
<7539> アイナボHD 219 628 1 9.2
<5535> ミガロHD 209 973 1 19.3
<6560> LTS 207 362 1 10.9
<9249> エコシステム 206 288 3 21.7
<3449> テクノフレ 202 586 2 13.5
<2340> 極楽湯HD 202 574 1 -
<7841> 遠藤製作所 195 380 4 8.8
<9272> ブティックス 192 435 1 18.1
<4168> ヤプリ 189 208 3 15.0
<4538> 扶桑薬 180 1234 2 8.5
<9067> 丸運 162 265 2 18.8
<5621> ヒューマンT 142 322 2 22.4
<6176> ブランジスタ 134 286 1 13.6
<4058> トヨクモ 132 283 2 26.9
<3850> イントラマト 121 197 1 48.7
<7991> マミヤOP 120 2881 11 5.1
<8041> OUGHD 120 1215 1 4.7
<6405> 鈴茂器工 113 642 5 16.5
<5071> ヴィス 106 553 4 10.7
<1827> ナカノフドー 104 1031 4 11.2
<1964> 中外炉 100 773 1 10.3
<2440> ぐるなび 100 136 1 88.5
※経常利益の単位は百万円。増益率は前年同期に比べた増加率、単位は%。
※増益連続期数は四半期ベースの連続回数、同一会計基準内が対象。23年7-9月期の経常利益が5000万円未満の銘柄、今期最終赤字を見込む銘柄は除いた。
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