NY株式:NYダウは426ドル高、小売企業の好決算を好感
米国株式市場は続伸。ダウ平均は426.16ドル高の44,296.51ドル、ナスダックは31.23ポイント高の19,003.65で取引を終了した。
製造業・サービス業PMIの改善で、ソフトランディング期待に買われ、寄り付き後、上昇。長期金利の低下やギャップ(GAP)、ロス・ストアーズ(ROSS)など小売り企業の好決算を受けダウは続伸し過去最高値を更新した。ナスダックは人工知能(AI)半導体市場をけん引しているエヌビディア(NVDA)の下落が重しとなり、伸び悩んだがプラス圏を維持し、終了。セクター別では、自動車・自動車部品が上昇した一方、半導体・同製造装置が下落した。
廉価アパレルと家庭装飾品ブランドストア経営のロス・ストアーズ(ROSS)は通期の1株当たり利益見通しを引き上げ、上昇。コーチやケート・スペードなどのブランドを運営するタペストリー(TPR)は追加自社株買い計画が好感され、上昇。消費財メーカーのプロクター・アンド・ギャンブル(PG)は投資家説明会を受けてアナリストが今後12カ月の業績に楽観的な見解を強め、上昇した。クラウド型ソフトウエア会社のセールスフォース(CRM)はアナリストが同社の目標株価を引き上げ、上昇。
バイオのモデルナ(MRNA)はトランプ次期大統領が保健福祉省(HHS)長官に指名したワクチン懐疑派して知られるロバート・ケネディ・ジュニア氏が警戒されているワクチン廃止のような厳しい措置を導入する可能性は少ないとアナリストが指摘し、安心感に買われた。半導体メーカーのエヌビディア(NVDA)はアナリストの投資判断引き下げが嫌気され、下落。
連邦準備制度理事会(FRB)が公表した金融安定報告によると、ショックの可能性として最も挙げられたのは財政持続性だったことが市場関係者調査で明らかになった。
(Horiko Capital Management LLC)
《ST》
提供:フィスコ