エヌ・シー・エヌ---2Qは大幅増益、環境設計分野が2ケタ増収に
エヌ・シー・エヌ<7057>は14日、2025年3月期第2四半期(24年4月-9月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比8.7%減の38.51億円、営業利益が同281.5%増の0.88億円、経常利益が1.18億円(前年同期は0.08億円の利益)、親会社株主に帰属する中間純利益が0.68億円(同0.04億円の損失)となった。
住宅分野の売上高は前年同期比7.6%減の23.41億円となった。SE構法出荷数は447棟(前年同期比2.6%減)となった。木材相場が落ち着いたことにより、SE構法出荷1棟あたりの平均売上金額が前年同期比5.2%下落した。一方で、SE構法出荷数の先行指数となる構造計算出荷数は518棟(前年同期比11.9%増)と増加し、回復基調にある。また、SE構法登録施工店は新規に19社加入し、615社となった。
大規模木造建築(非住宅)分野の売上高は同14.0%減の13.08億円となった。店舗などの木造非住宅のSE構法出荷数は73棟(前年同期比10.6%増)、構造計算出荷数は83棟(前年同期比15.3%増)となった。また、SE構法以外の大規模木造建築設計を扱う木構造デザインでは、当中間連結会計期間の構造計算出荷数が45棟(前期比21.6%増)となり、SE構法の構造計算出荷数とあわせて、非住宅木造建築物の構造計算数は128棟(前年同期比17.4%増)となった。
環境設計分野の売上高は同13.5%増の1.47億円となった。木造住宅、集合住宅及び非住宅木造物件向けの一次エネルギー計算書の出荷数は1,742件(前年同期比11.0%増)、長期優良住宅申請サポート件数が270件(前年同期比25.6%増)とどちらも大きく増加した。
2025年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比12.2%増の89.76億円、営業利益が同168.6%増の2.23億円、経常利益が同497.0%増の2.85億円、親会社株主に帰属する当期純利益が2.08億円とする期初計画を据え置いている。
《AK》
提供:フィスコ