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証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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8066 三谷商事

東証S
1,879円
前日比
+36
+1.95%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
9.9 0.96 3.03 29.89
時価総額 1,710億円
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日銀ショック時に1500万円分の逆張り、勝つ秘訣は「花の手入れ」

すご腕投資家さんに聞く「銘柄選び」の技
JIROTYOUさんとKentetsuさんの場合-第1回


登場する銘柄
伊藤忠<8001>、神鋼商<8075>、三谷商<8066>、三菱UFJ<8306>、三井住友FG<8316>、千葉銀<8331>、日本製鉄<5401>、JFE<5411>、UEX<9888>、東京精<7729>、キューブシス<2335>、Ysテーブル<2798>、ストレージ王<2997>、酒井重<6358>、ワールドHD<2429>、カーリットH<4275>、メルカリ<4385>、みずほFG<8411>、ジャックス<8584>、日本郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽<9107>、DOWA<5714>、三井金<5706>、INPEX<1605>、石油資源<1662>、雪印メグ<2270>、ベネッセHD(上場廃止)、サン・マイクロシステムズ(上場廃止)

編集・構成/真弓重孝(株探編集部)、文・イラスト/福島由恵(ライター)

イラスト:福島由恵
■JIROTYOUさん(ハンドルネーム・80代・男性)のプロフィール:
1964年、20歳から元手20万円で株式投資を開始。その後に休止を経て、1998年のNTTドコモ上場時に再開、約5000万円の追加資金を経て、現在運用資金は4億円以上、保有銘柄は1150になる。主に暴落時を生かして高配当&優待株を中心に割安株に買い向かい、再投資をしながら長期投資を続ける。園芸は趣味。ハンドルネームは、生まれ育った現在の静岡市清水区の「清水の次郎長」に由来する。
「株探-個人投資家大調査-2024」の回答者で、投資スタイルは「配当・株主優待重視」、日本株投資の腕前は「上級者」となる。

イラスト:福島由恵
■Kentetsuさん(ハンドルネーム・60代・男性)のプロフィール:
株式投資をしていた父親の影響も受け、本人が20歳の1979年のころから株式投資を開始。累積元本約5000万円に親からの相続資産1億円を加え、現在4億円以上を運用資金とする。日本を代表する大型株中心だった父とは違い、新興市場株やアメ株も加えながら長期投資する。現在の保有銘柄は約600。暴落時や、不祥事などの訳アリ下落株を狙う逆張りハンター。趣味はミリタリー関連、釣りと古銭切手等収集。
「株探-個人投資家大調査-2024」の回答者で、投資スタイルは「バリュー重視」、日本株投資の腕前は「上級者」となる。

その数の大きさに、取材班は思わず「え!」と驚かされた。

運用資産4億円も聞き流せない数字ではあるが、取材班の目を丸くさせたのが、保有銘柄の数だ。1人の億り人からは600、もう1人からはなんと1150にもなると言う。

今回登場する80歳代のJIROTYOU(ジロチョウ)さんと、60歳代のKentetsu(ケンテツ)さん(ともにハンドルネーム)の2人には、多くの共通点がある。

1つは、そこまでやるのという「超分散投資」で、もう1つは「逆張りハンター」であることだ。さらに2人とも、20歳代から株式投資を続け、投資に臨む姿勢も年齢を感じさせないパワフルさがある点も共通している。

例えば、今年8月初旬に起きた「日銀ショック」のような暴落時には、両者ともアドレナリンが全開で、落ちてくるナイフを拾いまくった。

ジロさんは、半導体、銀行、商社株などの40以上の銘柄に約1500万円をつぎ込んだという。もう1人のケンテツさんも半導体関連のSCREENホールディングス<7735>、不動産関連の霞ケ関キャピタル<3498>のナンピン買いに走った。

この2人の儲け技を2回に分けて紹介していく。今回は、自称「もはや中毒のよう」とまでに株にハマり続ける80歳代のジロさんの投資手法から見ていく。

■日経平均株価の日足チャート(24年4月5日~)
【タイトル】

注:出来高・売買代金の棒グラフの色は当該株価が前期間の株価に比べプラスの時は「赤」、マイナスは「青」、同値は「グレー」。以下同


銀行から半導体関連まで1500万円分買い向かう

日経平均株価が前日比▲12%まで急落した「日銀ショック」の8月5日、ジロさんは、当日の前場から後場、そして夜間のPTS取引(私設取引)の時間帯までパソコンに向かい、集中力を切らさなかった。ひたすら徹したのは、売られ過ぎだと見た銘柄を、片っ端から拾うことだ。

この時、総額1500万円を投入して逆張り買いした40余りの銘柄とは、銀行や商社などのバリュー系から半導体関連などのグロース系などだ。幅広いセクターを、バランス良く買い集めていった。

買った銘柄は、

商社では、
伊藤忠商事<8001>、
鉄鋼・非鉄金属系の神鋼商事<8075>、
建材などの三谷商事<8066>、

銀行では、
三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、
三井住友フィナンシャルグループ<8316>、
千葉銀行<8331>、

鉄鋼では、
日本製鉄<5401>、
JFEホールディングス<5411>、
UEX<9888>、

半導体関連では、
ウエハ製造・加工装置などの東京精密<7729>

優待株では
システム開発のキューブシステム<2335>、
レストラン運営のワイズテーブルコーポレーション<2798>、
トランクルーム運営のストレージ王<2997>、

その他では、
道路舗装機械専業大手の酒井重工業<6358>、
九州地盤に製造派遣や請負を行うワールドホールディングス<2429>、
電気系化学品のカーリットホールディングス<4275>、
フリーマーケットアプリのメルカリ<4385>、

――などだ。

■伊藤忠商事の日足チャート(24年6月27日~)
【タイトル】

下値不安が少ない割安株をバランスよく

このように暴落時には「クレイジーなまでに買い向かう」(本人)のが、ジロさん流だ。もちろん暴落銘柄なら、何でもいいわけではない。

高水準の配当や魅力的な株主優待がある銘柄、中長期的に伸びると思うテーマに沿った銘柄を柱とし、これ以上の株価の下落が限定的だと思える割安銘柄を素早くピックアップする。

では具体的な基準とは?

※当該情報は、一般情報の提供を目的としたものであり、有価証券その他の金融商品に関する助言または推奨を行うものではありません。



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