欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、米大統領選受けドル買いも日本の介入に警戒
6日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。トランプ前米大統領の再登板をにらみ、ドル買い優勢の見通し。ただ、金融政策決定を前にドル買いは抑制される可能性も。また、155円台が視野に入り日本の為替介入が警戒される。
前日の米ISM非製造業景況感指数は予想外に強含み、良好な景況感を背景にドル買い先行。その後は米金利安・ドル安に振れ、ユーロ・ドルは1.0930ドル台に上昇、ドル・円は151円30銭台に失速した。ただ、本日アジア市場は米大統領選の開票作業が注目されるなか、共和党候補のトランプ前大統領が優勢との報道を受けドル全面高。ドル・円は大幅高となり、151円30銭付近から一時154円前半に水準を切り上げた。
この後の海外市場は米大統領選の結果と米金融政策にらみ。選挙の大勢が判明すれば政治情勢の不透明感が払拭され、ドル買い・円売りが強まる。一方、今晩から開催される連邦公開市場委員会(FOMC)では0.25%の利下げがほぼ織り込まれているものの、次回12月は緩和見送りの可能性がありドルは高値圏を維持するとみる。ただ、ドル・円は155円以上の水準では日本の為替介入が警戒され、154円台から上値が重くなる。
【今日の欧米市場の予定】
・17:55 独・10月サービス業PMI改定値(予想:51.4、速報値:51.4)
・18:00 ユーロ圏・10月サービス業PMI改定値(予想:51.2、速報値:51.2)
・18:30 英・10月建設業PMI(予想:55.1、9月:57.2)
・19:00 ユーロ圏・9月生産者物価指数(前年比予想:-3.4%、9月:-2.3%)
・米連邦公開市場委員会(FOMC、7日まで)
《CS》
提供:フィスコ