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話題株ピックアップ【夕刊】(3):良品計画、ABCマート、トヨタ

■良品計画 <7453>  2,634円  +62.5 円 (+2.4%)  本日終値
 良品計画<7453>が続伸。5日の取引終了後に発表した10月度の国内売上高情報で、直営既存店とオンラインストアを合わせた売上高は前年同月比18.6%増と9カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。前年より土日祝日が1日少なかった影響がマイナス2ポイントほどあったほか、月の前半は例年より気温が高く、冬物衣服やファブリックスなどが苦戦した。ただ、無印良品週間(10月25日~11月4日)のセール効果により、衣服・雑貨、生活雑貨、食品いずれの部門も既存店ベースで前年実績を上回り、なかでも生活雑貨と食品は高い伸長となった。なお、直営全店とオンラインストアを合わせた売上高は同28.5%増だった。

■エービーシー・マート <2670>  3,048円  +67 円 (+2.3%)  本日終値
 エービーシー・マート<2670>が続伸。5日の取引終了後に発表した10月度売上高で、既存店売上高が前年同月比6.3%増と32カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。前年に比べて日曜日が1日少ない並びだったほか、気温の高い日が続き、降雨も多い月だったものの、ハンズフリー商品や運動会需要でキッズスニーカーが好調に推移し、売り上げは伸長した。なお、全店売上高は同6.1%増だった。

■トヨタ自動車 <7203>  2,684.5円  +45.5 円 (+1.7%)  本日終値
 トヨタ自動車<7203>は後場に持ち直した。同社は6日午後1時55分、25年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比5.9%増の23兆2824億5000万円、最終利益は同26.4%減の1兆9071億1300万円となった。通期業績予想は税引き前利益のみ900億円減額して4兆9800億円(前期比28.5%減)に引き下げたものの、売上高と営業利益、最終利益の見通しは据え置いた。業績の下振れを見込んだ売り方の買い戻しが入ったほか、今期の配当予想を増額修正したことも株価の支援材料となったようだ。もっとも、米大統領選の開票が進むなかで、決算発表後に日経平均株価が上げ幅を縮小しており、同社株の上値を圧迫している。連結ベースの販売見通しはグローバルで940万台(従来は950万台)に見直した。国内での販売台数見通しを引き上げた一方、北米、欧州、アジアなどでの販売計画を引き下げた。想定為替レートは1ドル=147円(従来は145円)、1ユーロ=161円(同160円)とした。9月中間期の連結販売台数はグローバルで前年同期比4%減の455万6000台。人的投資の拡大や日野自動車<7205>の北米認証関連での費用が営業利益の圧迫要因となった。半面、円安や原価改善効果などが利益を下支えした。9月30日を基準日とする中間配当は40円(前期の中間配当は30円)で決定。期末配当予想は50円(前期の期末配当は45円)とした。年間配当予想は前期比15円増配の90円となる。

■メルカリ <4385>  1,824円  -347.5 円 (-16.0%)  本日終値  東証プライム 下落率トップ
 メルカリ<4385>が急反落。5日の取引終了後、25年6月期第1四半期(7~9月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比1.5%増の449億2400万円、最終利益は同4.4%増の29億3300万円となった。増収・最終増益となったが、「マーケットプレイス」と米国事業の流通取引総額(GMV)は想定を下回ったとしている。米国事業では継続的なインフレなど外部環境の影響もあって、GMVは前年同期比16%減少の1億9300万ドルとなり、減収・セグメント損失拡大となった。成長力の鈍化を懸念した売りが膨らんだようだ。米国事業に関しては厳しい結果となったことを踏まえ、25年1月から山田進太郎CEOが米国法人のCEOを兼務することとなる。

■グリー <3632>  427円  -38 円 (-8.2%)  本日終値  東証プライム 下落率3位
 グリー<3632>は安い。5日取引終了後に7~9月期連結決算を発表。売上高が129億4100万円(前年同期比18.0%減)、営業損益が1億3300万円の赤字(前年同期12億2500万円の黒字)に転落して着地した。主力のゲーム・アニメ事業が新規タイトルのリリースがなく軟調に推移したことが要因。投資事業が落ち込んだことも響いた。通期見通しは引き続き非開示とした。業績悪化を嫌気した売りが出ている。

■エラン <6099>  810円  -68 円 (-7.7%)  本日終値  東証プライム 下落率4位
 エラン<6099>が大幅安。この日昼ごろに発表した1~9月期連結決算は売上高が前年同期比14.5%増の348億4700万円、純利益が同3.0%減の18億3200万円だった。主力サービス「CS(ケア・サポート)セット」の導入施設数の増加で増収となった一方、利益面ではM&A費用や為替差損の発生などが響いた。通期で増収増益を見込んでいるだけに失望売りを呼んだようだ。

■東京エネシス <1945>  1,069円  -84 円 (-7.3%)  本日終値  東証プライム 下落率6位
 東京エネシス<1945>が大幅反落。5日取引終了後、25年3月期連結業績予想について売上高を900億円から680億円(前期比23.1%減)へ、営業利益を32億円から10億円(同74.7%減)へ下方修正すると発表した。手持ち工事が順調に進捗しているものの、今期受注分の売り上げ貢献が少ないことが要因。これが嫌気された。

■ダスキン <4665>  3,770円  -278 円 (-6.9%)  本日終値  東証プライム 下落率8位
 ダスキン<4665>は安い。5日取引終了後に25年3月期連結業績予想の修正を発表。売上高を1890億円から1903億円(前期比6.4%増)へ上方修正した一方、営業利益を107億円から77億円(同51.5%増)へ下方修正した。あわせて配当予想を減額しており、これらが嫌気され売られている。売上高は若干上振れる見込みにあるものの、利益面では原材料の高騰や物流費の上昇傾向が継続すると想定し引き下げた。配当予想は126円から110円(前期100円)に引き下げた。

■ホンダ <7267>  1,418円  -98 円 (-6.5%)  本日終値  東証プライム 下落率9位
 ホンダ<7267>は5日続落。午後1時ごろ、25年3月期連結業績予想について純利益を1兆円から9500億円(前期比14.2%減)へ下方修正すると発表した。持ち分法による投資利益の減益などが要因。これが売り材料視された。売上高は20兆3000億円から21兆円(同2.8%増)へ上方修正し、営業利益は従来予想の1兆4200億円(同2.8%増)を据え置いた。北米でのEV販売に向けたインセンティブ強化の影響があるものの、二輪事業などで挽回する見通し。あわせて、取得上限7000万株(自己株式を除く発行済み株数の1.5%)、または1000億円とする自社株買いの実施を発表した。期間は11月7日から来年10月31日まで。

■大崎電気工業 <6644>  752円  -47 円 (-5.9%)  本日終値  東証プライム 下落率10位
 大崎電気工業<6644>は大幅安。5日取引終了後に発表した4~9月期連結決算は売上高が前年同期比0.6%増の444億5100万円、営業利益が同25.6%減の17億3000万円だった。大幅減益となったことが売り材料視された。出荷が概ね堅調だったことから増収を確保した一方、利益面では製品構成の変動や人件費などの販管費の増加が重荷となった。なお、通期の増収・営業減益見通しに変更はない。

●ストップ高銘柄
 ホリイフードサービス <3077>  388円  +80 円 (+26.0%) ストップ高   本日終値
 メタプラネット <3350>  2,095円  +400 円 (+23.6%) ストップ高   本日終値
 Sapeet <269A>  6,110円  +1,000 円 (+19.6%) ストップ高   本日終値
 住石ホールディングス <1514>  1,069円  +150 円 (+16.3%) ストップ高   本日終値
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 グロースxP <244A>  3,590円  -700 円 (-16.3%) ストップ安   本日終値
 など、1銘柄

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