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話題株ピックアップ【夕刊】(2):ミマキエンジ、TDK、千代建

■ミマキエンジニアリング <6638>  1,392円  +80 円 (+6.1%)  本日終値
 ミマキエンジニアリング<6638>が後場急伸。同社はきょう午前11時30分ごろ、25年3月期通期の連結営業利益予想と中間配当計画を上方修正しており、これが好感されたようだ。通期の売上高予想は従来通りの825億円(前期比9.1%増)で据え置く一方、営業利益予想は従来の74億円から82億5000万円(同50.5%増)に引き上げた。既存のプリンター製品に加え、前期から今期にかけて投入した各市場向けの新製品やインクの販売が堅調に推移していることが主な要因だとしている。また、中間配当を従来計画比2円50銭増額の17円50銭にすることも発表。期末配当計画の15円とあわせた年間配当は32円50銭(前期実績は25円)となる。

■TDK <6762>  1,960円  +112 円 (+6.1%)  本日終値
 TDK<6762>が大幅続伸。1日の午後2時30分ごろに発表した25年3月期業績予想及び配当予想の上方修正が引き続き好材料視された。連結最終利益を1280億円から1600億円(前期比28.3%増)へ上方修正し、配当予想を中間60円・期末12円(ただし、10月1日付で1株を5株に株式分割)から中間70円・期末14円へ引き上げた。上期において、スマートフォンなどの新モデルの立ち上がりにより二次電池やセンサーの販売が拡大。また、前期は低調だったデータセンター向けの需要が大幅に回復し、HDD用ヘッドの販売が好調に推移した。

■千代田化工建設 <6366>  309円  +17 円 (+5.8%)  本日終値
 千代田化工建設<6366>は後場に急伸。同社は5日午後2時半、25年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結売上高が前年同期比12.6%減の2373億4200万円、最終利益が同64.0%増の141億6100万円と発表した。7~9月期の最終利益は同2.7倍となった。直近の大幅増益基調をポジティブ視した買いが株価を押し上げたようだ。タングーLNGのマイルストーン達成による追加収益の計上などが利益を押し上げた。国内では脱炭素関連を中心に引き合いが旺盛となっており、下期の受注計上を見込むとしている。

■マクセル <6810>  1,802円  +98 円 (+5.8%)  本日終値
 マクセル<6810>が急反発。5日午前、米資産運用会社のグランサム・マヨ・ヴァン・オッテルロー(マサチューセッツ州)が同社株について、新たに5%を超えて保有していることが明らかとなり、思惑視されたようだ。同日に関東財務局に提出された大量保有報告書によると、グランサム・マヨ・ヴァン・オッテルローの保有割合は5.02%となっている。保有目的には「純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うこともありうる」と記載している。報告義務発生日は10月28日。

■理想科学工業 <6413>  3,640円  +190 円 (+5.5%)  本日終値
 理想科学工業<6413>が大幅高で3日ぶりに反発。1日の取引終了後、25年3月期の連結業績予想について、売上高を786億円から805億円(前期比7.9%増)へ、営業利益を56億円から65億円(同23.7%増)へ上方修正したことが好感された。印刷機器関連事業の販売が堅調に推移したことや為替が円安に推移したことで上期業績が堅調に推移したことに加えて、今後の事業環境見通しを反映させたという。純利益は、中国子会社の構造改革に伴う一時費用を特別損失として計上するため43億円から42億円(同13.1%減)へ下方修正した。なお、第2四半期累計(4~9月)は、売上高381億6700万円(前年同期比9.6%増)、営業利益28億400万円(同52.3%増)、純利益17億8200万円(同4.7%減)だった。同時に、上限を23万株(発行済み株数の0.71%)、または7億円を上限とする自社株買いと12月31日を基準日とする1株から2株への株式分割も発表しており、こちらも好材料視された。自社株買いの取得期間は11月18日から12月23日までで、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行及び株主への利益還元のためとしている。

■メディパル <7459>  2,480円  +106 円 (+4.5%)  本日終値
 メディパルホールディングス<7459>が反発。前週末1日の取引終了後に発表した25年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算は、売上高が前年同期比2.6%増の1兆8246億7200万円、最終利益が同26.7%増の217億2700万円だった。7~9月期の最終利益は同2.1倍と堅調な伸びを示し、9月中間期の最終利益の通期計画に対する進捗率は約65%に上った。業績の上振れを期待した買いが入ったようだ。医療用医薬品等卸売事業ではコロナワクチンやHPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチンの需要が増加した。化粧品・日用品、一般用医薬品卸売事業ではインバウンドや外出関連の商材需要が高まったほか、値上げなどによる単価の上昇も寄与した。

■サガミホールディングス <9900>  1,841円  +76 円 (+4.3%)  本日終値
 サガミホールディングス<9900>が後場急上昇。午後2時ごろ、25年3月期の連結業績予想について、売上高を320億円から340億円(前期比9.7%増)へ、営業利益を17億5000万円から20億5000万円(同23.8%増)へ、純利益を10億円から13億5000万円(同48.5%増)へ上方修正したことが好感された。提供価値の向上による来店客数の増加をはじめとする各種施策の効果により、売上高・利益が計画を上回る見通しという。

■ゼリア新薬工業 <4559>  2,375円  +71 円 (+3.1%)  本日終値
 ゼリア新薬工業<4559>が上げ幅を拡大し、年初来高値を更新。5日午前11時、25年3月期の連結業績予想の上方修正を発表しており、好感されたようだ。通期の売上高予想は30億円増額して860億円(前期比13.6%増)、最終利益予想は7億円増額して85億円(同9.9%増)に引き上げた。海外市場ではディフィクリアを中心に医療用医薬品事業が好調に推移しており、9月中間期の業績が計画を上回って着地する。通期においても引き続き海外の医療用医薬品事業が好調となる見込みとし、業績予想を見直した。欧州通貨に対するスイスフラン安による為替差益が9月中間期の業績の押し上げ要因となるものの、通期予想では為替相場の先行きが不透明な状況であることを踏まえ、為替差損益の発生は見込んでいないとしている。

■日本信号 <6741>  952円  +22 円 (+2.4%)  本日終値
 日本信号<6741>は堅調推移。5日午後1時、25年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比18.1%増の403億8000万円、営業利益は同5.0倍の17億9400万円、最終利益は同3.1倍の16億3100万円となった。7~9月期は経常利益が減益となったものの、営業・最終利益は増収となった。あわせて同社は、政策保有株式の縮減方針を決議したと公表。資本効率の向上に向けた取り組みを評価した買いが株価を押し上げたようだ。同社は24年3月末現在、特定投資株式が249億円となり、純資産に対する割合は26%に上る。今回、中期経営計画の最終年度となる29年3月期の期末時点において、連結純資産に対する政策保有株式の割合を20%以下とする目標を掲げた。9月中間期は交通運輸インフラ事業とICTソリューション事業がともに増収増益となった。

■チャームケア <6062>  1,258円  +28 円 (+2.3%)  本日終値
 チャーム・ケア・コーポレーション<6062>が反発。午後2時30分ごろに発表した第1四半期(7~9月)連結決算で、営業利益が8億7200万円(前年同期比25.9%増)と大幅増益となったことが好感された。介護事業で逝去などによる退去者数が増加したほか、不動産事業が減少したことから売上高は98億6900万円(同1.4%減)となったものの、既存ホームが高入居率を維持したことや、業務効率などによる労働生産性の向上が更に進んだことが利益を押し上げた。なお、25年6月期通期業績予想は、売上高501億5000万円(前期比4.9%増)、営業利益49億500万円(同8.9%減)の従来見通しを据え置いている。

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