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株価指数先物【寄り前】 衆院選での波乱警戒もいったんショートカバー


大阪12月限ナイトセッション
日経225先物 38090 -70 (-0.18%)
TOPIX先物 2627.0 -7.5 (-0.28%) 
シカゴ日経平均先物 38090 -70
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 24日の米国市場は、NYダウが下落した一方で、 S&P500ナスダックは上昇。主力企業の決算発表が本格化するなかで、予想を下回る決算を発表したIBM<IBM>、ハネウェル・インターナショナル<HON>の下げがNYダウを下押した。また、昨夕に予想を上回る決算を発表し前日の時間外取引で急伸したテスラ<TSLA>は21%超の上昇となったほか、同じく市場予想を上回った半導体製造装置のラムリサーチ<LRCX>が買われ、S&P500指数、ナスダック指数を牽引した。米新規失業保険申請件数は1万5000件減の22万7000件と、市場予想(24万2000件程度)を下回り、労働市場の底堅さを示した。S&P500業種別指数は自動車・同部品、銀行、小売が上昇した半面、素材、医薬品・バイオテクノロジー、資本財が下落。

 シカゴ日経平均先物(12月限)清算値は、大阪比70円安の3万8090円だった。日経225先物(12月限)のナイトセッションは日中比70円高の3万8230円で始まり、直後につけた3万8300円を高値に軟化し、米国市場の取引開始後には一時3万7850円まで下落した。ただし、売り一巡後は終盤にかけて買い戻されており、3万8090円と3万8000円を上回ってナイトセッションの取引を終えた。

 日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや売り先行で始まることになりそうだ。ただ、米国では主要企業の決算による影響が大きく、昨夕の時間外取引で9%超の上昇となっていたテスラは2割高と急伸したほか、ラムリサーチなど半導体株の一角が買われたことから、ショートを仕掛けづらくさせそうだ。

 日経225先物はナイトセッションで一時3万7850円まで売られる場面もみられたものの、その後は3万8000円を上回っての推移となった。75日移動平均線(3万8000円)、200日線(3万7960円)が支持線として意識されやすく、3万8000円を下回る局面においては、押し目狙いのロングに向かわせそうである。もっとも、来週は衆院選の結果を受けて大きく変動するリスクが高いと考えられるなか、上値追いのロングは限られるだろう。

 10月15日に付けた4万0300円をピークに政治リスクを織り込む形で調整が続いており、特に今週は与党の過半数割れの可能性を警戒したショートの動きが強まっていた。持ち高調整によるロング解消のほか、ショートが積み上がっていると考えられる。そのため、結果判明を前にいったんショートポジションを圧縮する動きも入りやすいと考えられる。

 ショートカバーを意識しつつも、25日線(3万8620円)を捉えてくる展開は期待しづらい。そのため、オプション権利行使価格の3万8000円を中心とした上下の権利行使価格3万7750円から3万8250円でのレンジを想定する。3万8000円での底堅さがみられる局面においては、やや25日線を意識した3万8000円から3万8500円でのレンジになろう。

 なお、24日の米VIX指数は19.08(前日は19.24)に低下した。一時18.63まで低下する場面もみられ、25日線(18.72)を下回った。75日線(18.27)が支持線として機能する形ではあるが、ボトム圏での推移をみせているため、リスク選好に向かわせやすい。

 NT倍率は先物中心限月で14.48倍に上昇した。前日までの低下で支持線として意識される25日線水準まで下げていたことで、リバランスが入りやすいところだった。また、アドバンテスト <6857> [東証P]など指数インパクトの大きい値がさハイテク株が買われるなか、相対的に日経平均型優位の展開になった。米国では半導体株の一角が買われていることもあり、ややNTロングに振れやすいと考えられる。

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