NY株式:NYダウは324ドル安、半導体が重し
米国株式市場は反落。ダウ平均は324.80ドル安の42,740.42ドル、ナスダックは187.10ポイント安の18,315.59で取引を終了した。
銀行の決算を好感し、寄り付き後上昇。その後、半導体セクターの下落が重しとなり、相場は下落に転じた。管理医療会社のユナイテッドヘルス・グループ(UNH)の下落もダウの重しとなり大きく売られ、終盤にかけ下げ幅を拡大し、終了。セクター別では、不動産が上昇した一方で、半導体・同製造装置が大幅下落した。
銀行のバンク・オブ・アメリカ(BAC)は、第3四半期決算で株式、通貨・商品トレーディングが寄与し1株利益が予想を上回り、上昇した。携帯端末のアップル(AAPL)は新型アイフォーンの売り上げで楽観的見解を示し、アナリストが投資判断を引き上げ、上昇。航空機メーカーのボーイング(BA)は労組のストライキ長期化を受けた格付け会社による投機的級への格下げを回避すべく、バランスシートの強化や資金へのアクセス改善に努め最大250億ドルを調達、100億ドルの信用枠も確保したことが好感され、上昇。
ドラッグストアを運営するウォルグリーン・ブーツ・アライアンス(WBA)は25年の見通しが予想を上回ったほか、弱い需要への対処で今後3年間に国内全店舗の14%を削減する計画が好感され、上昇。半導体のウルフスピード(WOLF)は政府助成金に加え、投資会社アポロ・グローバルが率いる企業連合から出資を獲得したことが好感され、上昇。
半導体のエヌビディア(NVDA)やアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)は政府が国別輸出規制を検討しているとの報道が嫌気されたほか、正式な発表前に明らかになった決算で、オランダの同業ASMLの受注額が予想に満たず、来年の売上高見通しを引下げたため、同セクターへの警戒感が強まり、売られた。管理医療会社のユナイテッドヘルス・グループ(UNH)は四半期決算で示された2025年の見通しが弱く、大幅安。
航空会社のユナイテッド(UAL)は取引終了後に四半期決算を発表。自社株買いプログラムが好感され、時間外取引で買われている。
(Horiko Capital Management LLC)
《ST》
提供:フィスコ