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日経平均4万円回復も中小型株は手掛けづらい/オープニングコメント


 15日の日本株市場は、ギャップアップから始まり、日経平均株価の4万円の大台回復が意識されそうだ。14日の米国市場はNYダウが201ドル高、ナスダックは159ポイント高だった。前週末に決算を発表したJPモルガンが予想を上回る内容だったことから、主要企業の決算への期待が高まった。また、エヌビディアなど半導体株の上昇がセンチメントを明るくしたほか、景気敏感株なども買われ、NYダウは連日で最高値を更新。シカゴ日経225先物清算値は大阪比485円高の40095円。円相場は1ドル149円70銭台で推移している。

 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買いが先行することになりそうだ。米国ではエヌビディアが最高値を更新したほか、他の半導体株も堅調だった流れを受け、指数インパクトの大きい値がさハイテク株などが日経平均株価をけん引することになろう。また、日経平均株価は高市トレードで付けた9月27日の戻り高値の39829.56円を突破してくることで、買い戻しの動きが強まりやすいと考えられる。

 米国では今週から決算発表が本格化してくるが、前週末のJPモルガンの予想を上回る決算を受けて、期待感が高まっている。国内においても前週末のファーストリテイリング<9983>の好決算が評価され、日経平均株価を押し上げる形だった。国内でも業績を手掛かりとした物色が次第に高まりやすい一方で、決算内容を見極めたいとする模様眺めムードも強まりそうである。そのため、業績を手掛かりとしつつも、インデックスに絡んだ売買に振られやすいだろう。

 前週末はファーストリテイリングが1社で日経平均株価を押し上げる形だった。一方で、東証プライムの騰落銘柄は値下がり数が7割近くを占めていたほか、TOPIXはマイナスだった。日経平均株価の4万円回復でセンチメントを明るくさせるだろうが、物色については指数インパクトの大きい値がさ株にとどまりそうであり、買い一巡後は次第にこう着感が強まる可能性はありそうだ。そのため、個人主体の中小型株は手掛けづらさが意識されやすいだろう。
《AK》

 提供:フィスコ

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