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今日の為替市場ポイント:日米金利差を意識してドルは下げ渋る可能性


11日のドル・円は、東京市場では148円41銭から148円85銭まで反発。欧米市場では148円67銭から149円28銭まで上昇し、149円16銭で取引終了。本日14日のドル・円は主に149円を挟んだ水準で推移か。日米金利差が大幅に縮小する可能性は低いことから、ドルは下げ渋る可能性がある。

中東地域における地政学的リスクは除去されていないが、米国の金融緩和は想定ほど進まないとの見方が増えていること、日本のインフレ鈍化予想や総選挙を控え日本銀行による追加利上げは遅れる見通しであることから、リスク回避的な円買いがただちに強まる状況ではないとみられる。先週公表された米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(9月開催分)では、複数の政策メンバーが大幅利下げに慎重だったことが明らかになった。連邦準備制度理事会(FRB)の利下げペースは想定より緩慢との見方は少なくない。9月米消費者物価指数(CPI)はやや強い内容となり、利下げペースを緩やかにする要因となった。9月米雇用統計の改善も意識され、米国経済のソフトランディングへの期待でドルは目先的に底堅い動きを維持することになりそうだ。

《MK》

 提供:フィスコ

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