ウイングアーク1st---2Qは2ケタ増収・増益、各ソリューションの売上収益が順調に推移
ウイングアーク1st<4432>は10日、2025年2月期第2四半期(24年3月-8月)連結決算(IFRS)を発表した。売上収益が前年同期比10.2%増の148.75億円、営業利益が同5.2%増の49.64億円、税引前利益が同6.0%増の49.94億円、親会社の所有者に帰属する中間利益が同6.0%増の35.97億円となった。
帳票・文書管理ソリューションの売上収益は前年同期比12.8%増の98.64億円となった。請求書や納品書等の帳票類を設計・運用を行うソフトウェア及びサービス「SVF」は、大企業や官公庁を中心とした基幹システムへの大型投資が継続し、ライセンス/サービスは同19.3%増と前年を大きく上回った。保守については安定的に推移したため、同1.3%増と堅調に推移した。クラウドサービスについては、他社クラウドサービスでの帳票需要を取り込み、同18.5%増と前年を大きく上回った。この結果、売上収益は同10.9%増の83.01億円となった。電子データの保管や紙文書の電子化、送受信を行う「invoiceAgent」は、前年の大型案件の反動により、ライセンス/サービスは同77.0%減と前年を大きく下回った。保守については、前年の契約獲得が順調に推移したことから、同26.4%増と前年を大きく上回った。クラウドサービスについては、電子帳簿保存法の対応後もさらに企業帳票のデジタル化が進展していることから契約社数が順調に増加し、同70.9%増と前年を大きく上回った。この結果、売上収益は同0.1%減の11.18億円と前年から若干の減少となった。「その他」は、新たにトライサーブの売上収益を連結したことから、同216.4%増と前年を大きく上回った。
データエンパワーメントソリューションの売上収益は同5.5%増の50.11億円となった。企業が保有するデータを統合・処理・分析・可視化する事により、業務の効率化や生産性の向上を実現するソフトウェア及びサービスである「Dr.Sum」「MotionBoard」が主な構成要素となっている。「Dr.Sum」は、幅広い需要を取り込みライセンス/サービスは同14.8%増と前年を上回った。保守については、同3.3%増と堅調に推移した。クラウドサービスについては、大企業を中心に販売が好調に推移し、同52.6%増と前年を大きく上回った。この結果、売上収益は同11.1%増の17.66億円となった。「MotionBoard」は、前年の大型案件の反動により、ライセンス/サービスは同34.2%減と前年を大きく下回った。保守については、前年の契約獲得が順調に推移したことから、同9.6%増と前年を上回った。クラウドサービスについては、着実に契約社数を積み上げた結果、同17.0%増と前年を大きく上回った。この結果、売上収益は同3.3%減の19.44億円となった。「その他」は、大企業を中心に導入サービスの需要が非常に強く、同13.1%増と前年を大きく上回った。
2025年2月期通期の連結業績予想について、売上収益が前期比7.2%増の276.00億円、営業利益が同9.5%増の80.00億円、EBITDAが同10.1%増の94.70億円、親会社の所有者に帰属する当期利益が同7.2%増の58.00億円とする期初計画を据え置いている。
《AK》
提供:フィスコ